エスプールブルードットグリーン、矢作建設工業のSBT認定取得を支援

■国交省評価項目や投資家要請を背景に認定取得を決断

 エスプール<2471>(東証プライム)グループのエスプールブルードットグリーンは9月24日、矢作建設工業<1870>(東証プライム)がSBT(科学的根拠に基づく目標)認定を取得したことを発表した。両社は建設業特有の課題を克服し、投資家や同業他社から高い評価を得る取り組みを進めてきた。矢作建設工業はマンションや物流施設などの建築事業、道路やトンネルを含む土木事業を展開しており、2021年にはSDGs宣言を行い、地域と連携した環境保全活動を実施してきた。サステナビリティ対応は専門部署を設けず、総務部が中心となって推進してきた点が特徴である。

 認定取得の背景には、国土交通省の評価項目にSBT認定が追加されたことに加え、TCFD開示やGHG排出量算定の強化、機関投資家からの要請の高まりがある。当初は社内で慎重な意見もあったが、取引先や同業他社の取り組みを踏まえ、機運が高まったことが本格的な取り組みにつながった。支援先にエスプールブルードットグリーンを選んだのは、CDP回答支援での明確かつ誠実な助言により「安心感」を得たことが大きく、同社を最適なパートナーと判断した。支援によりデータ収集と確認作業に注力でき、効率的な業務遂行が可能となった。

 今回の認定取得により、矢作建設工業は投資家からの評価を得ただけでなく、社内全体に排出量削減への意識が浸透した。さらに同業他社からの問い合わせも増加しており、外部からの関心も高まっている。今後はサプライチェーン全体の連携を強化し、地域社会との協力を深めながらサステナビリティ対応を推進する方針である。建設業界全体の環境意識向上にも寄与し、社会的責任を果たす企業として持続可能な未来に貢献する姿勢を明確にしている。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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