パス、川南バイオマス発電所株26.7%取得、持分法適用関連会社に

■サステナブル事業の一環として地域再エネ発電に参画

 パス<3840>(東証スタンダード)は10月21日、木質バイオマス発電事業を展開する川南バイオマス発電所(宮崎県児湯郡)の発行済株式の26.7%を森林パワーホールディングスから取得し、持分法適用関連会社とすることを決議したと発表した。取得株数は13,907株で取得価額は1億3907万3121円。取締役会決議日、契約締結日および株式譲渡実行日はすべて10月21日としている。

 川南バイオマス発電所は定格出力5,750キロワット、年間発電量3万9000キロワット時規模を予定し、2026年11月頃の稼働を目指して建設が進められている。川南町で木質バイオマスを燃料とした発電および電力供給事業を中心に、燃料・再生資源の製造や林業にも取り組む。資本金は2億7000万円で、これまで森林パワーホールディングスが全株式を保有していた。今回の出資により、パスは同社を持分法適用関連会社とし、発電事業を通じた地域エネルギーの循環促進を狙う。

 パスはサステナブル事業の一環として、バイオマス発電装置や発電所の開発を推進しており、インベストメント事業では再生可能エネルギー施設への投資を拡大している。今回の出資は、クラフティア(旧・九電工)を介して紹介を受け、川南バイオマス社および森林パワー社との協議を経て決定した。両社との連携により、国内バイオマス発電の普及拡大やグループ全体でのシナジー効果が期待される。同社は今後も系統電力網の安定化や2050年カーボンニュートラルの実現に向け、再生可能エネルギー導入の拡大に貢献していく方針である。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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