【マーケットセンサー】主力株から新興市場へ、資金シフトが示す相場の構造変化

■日銀政策転換の余波、新興市場が投資家の逃避先に浮上

 日銀がETFとJ-REITの売却を決定したことを受け、9月19日、株式市場は大きく揺れた。日経平均株価は前場に上場来高値を更新したものの、一転して800円超の下げを記録し、投資家心理を冷やした。結果的には大引けで4万5000円台を維持したが、金融緩和から引き締めへの流れを警戒する市場の不安定さが浮き彫りとなった。

■プライム市場の乱高下で際立つ中小型株の強さ

 この混乱のなかで際立ったのが、東証スタンダード市場とグロース市場の健闘である。プライム市場の主力株が需給悪化懸念で売られる一方、中小型株は逆行高を演じた。投資家が敏感に資金を移動させ、新興市場に資金が流れ込む姿は、相場の構造変化を象徴している。短期的な反射神経の速さとともに、中小型株に対する長期的な成長期待が背景にあることは見逃せない。

 市場全体が高値圏にある局面では、出遅れ感のある中小型株が改めて評価されやすい。特に高配当や増配を背景としたバリュー株は、インカムゲインを狙う投資家の受け皿となりやすい。さらに、金融政策の転換点に差し掛かるなかで、投資戦略は二極化しつつある。主力株の押し目買いを狙うか、あるいは新興市場に潜む成長株のレベルアップを見極めるか、投資家は選択を迫られている。今回の逆行高は単なる一過性の現象ではなく、相場の新たな主役交代を示唆しているのかもしれない。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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