アズ企画設計、富士ホームを子会社化、都心不動産でシナジー狙う

■浅草拠点の老舗不動産管理会社を完全子会社化、ストック収入強化へ

 アズ企画設計<3490>(東証スタンダード)は9月25日、富士ホーム(東京都台東区)の全株式を取得し子会社化したと発表した。同日開催の取締役会で株式譲渡契約の締結を決議し、同日中に契約締結と譲渡実行を完了した。富士ホームは1978年設立の不動産管理・賃貸・売買会社であり、浅草を拠点に安定した業績を重ねてきた。

 同社は営業利益向上、社外連携、販売事業規模拡大の3戦略を掲げており、今回の子会社化により富士ホームが持つ不動産管理物件からのストック収入や、不動産オーナーとの関係拡大が期待される。また、都心における収益不動産の売買や賃貸、管理分野においてもグループ内シナジーの発揮が見込まれる。富士ホームは2025年3月期に売上高9275万円、純利益633万円を計上し、純資産は1億3154万円を有している。

 取得株式数は1万株(議決権所有割合100%)で、これにより富士ホームは完全子会社となった。同件はグループの業績や企業価値の向上に資するものと位置付けられているが、2026年2月期連結業績への影響は軽微と見込まれている。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■国際特許分類や元素リストを用いて多様な解決策を自動生成  AGC<5201>(東証プライム)は1…
  2. ■Newton・GR00T・Cosmosを軸にロボット研究を高速化  NVIDIA(NASDAQ:…
  3. ■700億パラメータ規模の自社LLMを金融仕様に強化、オンプレ環境で利用可能  リコー<7752>…
2025年11月
 12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930

ピックアップ記事

  1. ■鶏卵高騰・クマ被害・米政策転換、市場が注視する「3素材」  2025年11月、師走相場入りを前に…
  2. ■AI株からバリュー株へ資金移動、巨大テックの勢い一服  「AIの次はバリュー株」と合唱が起こって…
  3. ■日銀トレード再び、不動産株に眠る超割安銘柄  今週の投資コラムは、政策金利据え置きの投資セオリー…
  4. ■日銀据え置きでも冴えぬ不動産株、銀行株が主役に  株価の初期反応が何とも物足りない。10月30日…
  5. ■造船業再生へ3500億円投資要望、経済安全保障の要に  日本造船業界は、海上輸送が日本の貿易の9…
  6. ■高市政権が描く成長戦略、戦略投資テーマ株に資金集中  「連立政権トレード」は、早くも第2ラウンド…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る