いすゞとトヨタ、次世代FC路線バスを共同開発、2026年度からジェイ・バス宇都宮工場で生産

いすゞ 7202 イスズ ISUZU

■カーボンニュートラル実現へ路線バスの新たな選択肢

 いすゞ自動車<7202>(東証プライム)とトヨタ自動車<7203>(東証プライム)は9月29日、次世代燃料電池(FC)路線バスを共同開発すると発表した。2026年度より、いすゞと日野自動車が折半出資するジェイ・バス宇都宮工場で生産を開始する計画である。両社は路線バスのゼロエミッション化を推進し、カーボンニュートラル実現に向けた新たな選択肢を提案する。

 新型バスは、いすゞ・日野自動車<7205>(東証プライム)両社が2024年度に投入したBEVフルフラット路線バスのプラットフォームを基盤とし、トヨタが開発したFCシステムを搭載する。BEVとFCEVの部品を共通化することでコスト低減を図り、普及促進を目指す。いすゞはBEVに続く次世代技術としてFC路線バスの実用化に注力し、トヨタは水素の利活用拡大を掲げており、両社の強みを組み合わせた開発となる。

 両社は、経済産業省が選定した「燃料電池商用車の導入促進に関する重点地域」をはじめ、自治体や事業者と連携して導入を進める方針だ。水素社会の実現に向けた協力の一環として、次世代FC路線バスの普及拡大によりCO2削減に貢献する考えである。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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