グリーンエナジー&カンパニー、多摩川エナジーと協業開始、系統用蓄電所10件開発へ

■再エネ拡大と電力安定化を目指し、GX分野で協力体制を構築

 グリーンエナジー&カンパニー<1436>(東証グロース)は9月30日、子会社のグリーンエナジー・プラスが多摩川ホールディングス<6838>(東証スタンダード)の子会社である多摩川エナジーと、系統用蓄電池システムの開発に関する協業を開始したと発表した。両社は再生可能エネルギー関連事業に強みを持ち、協業により国内電力インフラの安定化と脱炭素社会の実現に貢献する体制を構築する。

 今回の協業では、両社が連携し、系統用蓄電所10件の開発を目標に掲げ、まず本年度内に3件の建設を進める計画である。さらに、高圧太陽光発電所の共同開発も拡大する。多摩川エナジーは発電設備の開発・運営で豊富な実績を持ち、地域密着型のエネルギーソリューションを提供してきた。一方、グリーンエナジー&カンパニーは系統用蓄電池を中心とするGX事業分野での知見と、開発から施工・運営まで一貫した体制を強みとする。両社の技術と経験を組み合わせることで、新たな価値創出を目指す。

 グリーンエナジー&カンパニーは2029年4月期までに蓄電池開発・施工累計1GWの実現を目標としており、今回の協業はその達成に向けた重要な一歩となる。同社は今後も幅広い企業へのソリューション提供を進め、全国規模での再生可能エネルギー導入と電力安定化に寄与していくとしている。なお、今回の協業が今期業績に与える影響は軽微と見込まれている。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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