リンクアンドモチベーション、全社員のAI活用100%を達成、売上・生産性に明確な成果
- 2025/10/1 08:31
- IR企業情報

■売上140%超の成功事例を全社横展開、工数削減と知識共有も促進
リンクアンドモチベーション<2170>(東証プライム)は9月30日、コンサル・クラウド事業において、全社員の100%が業務でAIを日常活用する状態に到達したと発表した。労働力人口の減少が進む中、同社は人的資本経営を軸にDX推進を展開。AI活用スキルを5段階に分類し、全社員が「既存のAIツールを活用して業務効率化を実現」するレベル2以上を達成した。TA(テクノロジー・アドミニストレーター)の配置により各部門でのトレーニングと支援が行われ、成果の再現性を重視した社内展開が進んだ。
コンサル部門ではAI導入により一人当たり売上が前年比約140%に増加し、納品業務ではFCEのRPAツールを活用して資料作成やデータ更新を自動化。採用アウトソーシング事業では1時間当たり売上が141.7%に向上した。管理部門では、Difyを用いた内製FAQシステムにより問い合わせ対応が効率化され、社員の集中環境も整備された。これにより外注コストを数千万円規模で回避し、年間3000時間の削減を実現している。
同社は「課題起点」「スモールスタート」「継続学習」「効果とセット」「現場のコミット」の5原則を掲げ、AI導入の再現性と現場浸透を両立。2025年には社員一人あたり2.5個、計1321個のノーコードAIツールを開発した。成功事例の横展開とDX支援の外販も進めており、JCBやオリックス銀行への導入も実現。今後は顧客企業のDX支援にも同様の手法を展開し、人的資本経営の新たなスタンダード確立を目指す。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)