古野電気、国内漁船向け新型ビデオプロッタ「GD‐700‐MARK‐2」を販売開始

■海底マッピングやAIS連携を強化、最新画像処理技術を採用

 古野電気<6814>(東証プライム)は9月30日、国内漁船向けのカラービデオプロッタ「GD‐700‐MARK‐2」を開発し8月から販売を開始したと発表した。同製品は従来機「GD‐300」「GD‐700」をモデルチェンジした最上位機種であり、直感的な操作性と高精度機能を備えた漁労支援装置である。漁業現場における操業効率化や安全性向上に寄与し、スマート漁業の推進に資する機器として位置づけられる。

 同製品は海底マッピング機能により詳細な海底地形を3D表示でき、魚群探索や投網作業を支援する。さらにレーダー映像との重畳表示、気象・海況情報の受信、AISによる他船動向把握など従来機能を継承しつつ、処理速度や記憶容量を拡張して操作性を高めた。最新の画像処理技術「TimeZeroテクノロジー」を採用し、瞬時の描画を可能としたほか、最大500隻の船舶情報表示や「new pecチャート」の標準搭載なども特徴である。

 仕様は幅広い船種・漁法に対応する3タイプを用意し、価格帯は税込172万7000円から273万9000円と設定された。大容量データを効率的に管理できる18層レイヤー構造や改善されたデータベース管理機能も備えており、漁業の持続可能性と生産性向上に資する。古野電気は同機を通じて漁船市場でのシェア拡大を図るとともに、環境配慮型の次世代漁業への貢献を強調している。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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