
■脱炭素社会への貢献強化
シナネンホールディングス<8132>(東証プライム)のグループ会社で、エネルギーソリューションを提供するシナネン株式会社(東京都品川区)は、2025年10月より、株式会社からくさホテルズ東京(東京都港区)が運営する都内3ホテルに対し、再生可能エネルギー由来の「生グリーン電力」の供給を開始する。これは、オフサイトフィジカルコーポレートPPA(電力購入契約)の仕組みを活用したものであり、企業の脱炭素化への取り組みとして注目されている。
供給対象となる施設は、株式会社ザイマックスグループの子会社である株式会社からくさホテルズ東京(東京都港区)が運営する「からくさホテルプレミア東京銀座」「からくさホテルTOKYO STATION」「からくさホテルカラーズ東京八重洲」の3ホテルである。これらのホテルに供給される電力は、日本国土開発株式会社(東京都港区)の子会社であるJDCエナジー合同会社が千葉県富里市に新設した太陽光発電所から調達される。発電された電力は、送配電網を通じて各ホテルへ供給される仕組みとなっている。
今回の取り組みにより、からくさホテルズ東京が運営する3ホテルでは、年間電力使用量の約21.9%が再生可能エネルギーに切り替わる見込みであり、年間約199トンの温室効果ガス排出量の削減が期待されている。
コーポレートPPAは、非化石証書の付与による脱炭素化とは異なり、再生可能エネルギーへの新たな投資を促進する「追加性」を伴う点が特徴である。これにより、企業の選択が直接的に再生可能エネルギーの普及に貢献することとなり、持続可能な社会の実現に向けた重要な手法として注目を集めている。
シナネンは今後も、再生可能エネルギーの導入を通じて、企業の脱炭素化支援を強化し、環境負荷の低減に貢献していく方針である。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)