獺祭MOONプロジェクト始動、獺祭と三菱重工が宇宙清酒装置、H3で打上げへ

■10月21日、ISS「きぼう」で日本酒の発酵を初実施予定

 獺祭と三菱重工業<7011>(東証プライム)は10月9日、共同開発した宇宙用醸造装置および清酒の原材料を、10月21日に種子島から打ち上げると発表した。国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構(JAXA)の新型基幹ロケット「H3」7号機と、今回初搭載となる宇宙ステーション補給機「HTV-X」によって、国際宇宙ステーション(ISS)「きぼう」日本実験棟へ輸送される。宇宙での清酒醸造は世界初の試みであり、同プロジェクトでは宇宙飛行士による発酵作業の実施も調整中という。

 この「獺祭MOONプロジェクト」は、将来の月面生活でのQOL(生活の質)向上を目的として2024年に始動。第一段階となる今回の試験では、ISS内の月面重力模擬環境(1/6G)下で清酒を仕込む。装置への水の注入によって「並行複発酵」が開始され、地上からのモニタリング下で2週間にわたる醸造試験が行われる。発酵を終えた醪(もろみ)は凍結保存され、早ければ年内にも地球に帰還予定とされる。

 清酒づくりに関する技術は獺祭が、宇宙用装置の設計・開発は三菱重工がそれぞれ担い、打上げから運用までJAXAや日本の複数機関と連携して進められる。回収後の醪は地上で清酒に仕上げられ、一部は購入者に届けられ、残りは分析用として日本の宇宙産業発展に資するという。世界初の宇宙醸造が、清酒文化の未来と日本の宇宙技術力を象徴する挑戦となる。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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