ジェリービーンズグループ、卵殻再利用素材でネクスレジンと提携、高機能性を武器に展開

■抗菌・消臭素材で靴事業の高付加価値化と差別化を狙う

 ジェリービーンズグループ<3070>(東証グロース)は10月9日12時、子会社のJBサステナブルが、廃棄卵殻を活用した新素材「SHELLIE」を開発するネクスレジンと業務提携契約を締結すると発表した。年間約26万トンが廃棄される卵殻を再利用する同素材は、最大80%の卵殻を含み、高い強度・柔軟性、天然由来の抗菌・消臭・防錆性を持つ。JBサステナブルはこれまでも循環型社会を志向した事業展開を推進しており、両社のビジョンが一致したことから今回の提携が実現した。

 同提携では、JBサステナブルがSHELLIE及び関連製品の販売権を取得し、自社グループの流通網を活用して販売とマーケティングを展開するほか、アパレル・生活雑貨の共同開発や物流資材、自動車部品、家電といった新市場への展開も行う。これにより、既存の婦人靴事業では中敷き等に抗菌・消臭機能を加えた高付加価値製品の開発が可能となり、差別化やリピート率の向上が見込まれる。さらに、強度に優れるSHELLIEを活用した物流資材分野への進出も視野に入れており、新たなBtoB収益源としての確立も期待される。

 加えて、同取り組みは年間20万トン以上の卵殻廃棄問題への対策となり、CO2排出削減にも寄与する。こうした環境対応型の取り組みはESG評価向上につながり、企業価値の向上や中長期的な資金調達環境の改善にも寄与する見通しである。なお、当該事業が2026年1月期業績に与える影響は現時点で精査中であり、必要があれば速やかに開示するとしている。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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