建設技術研究所、3次元設計支援システムver.2を運用開始、橋梁・樋門設計の効率化・高度化へ

■初期段階から3次元モデル活用、国交省の義務化に対応

 建設技術研究所<9621>(東証プライム)は10月9日、3次元設計支援システムの最新版「ver.2」の社内運用開始を発表した。従来から社内で使用してきた「ver.1」に新機能を追加し、設計業務のさらなる効率化・高品質化を実現するもので、国土交通省によるBIM/CIM義務化への対応や、構造物設計の初期段階からの3次元モデル活用を促進する。

 新システムでは、橋台設計の支援機能や、樋門・樋管の3次元配筋モデリングおよび2次元配筋図の作成機能を新たに搭載。3次元データを中心に、図面や構造計算、数量計算書と連携し、クラウド保存されたデータを再利用する設計プロセスを実現した。これにより構造物配置の視認性向上や設計作業の大幅な時間短縮(約6割削減)などの成果が得られている。

 今後は適用対象となる構造物の種類拡大を進める計画で、社内におけるナレッジ蓄積や技術伝承の観点からも同システムの活用が期待される。設計業務の標準化とDX(デジタルトランスフォーメーション)の一環として、建設業界の生産性向上に寄与する取り組みとなる見込みである。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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