トレジャー・ファクトリー、無人店舗型ドレスレンタル「Empty Dressy」事業を譲受

■自動化による効率運営と多店舗展開を推進、リユース事業の新機軸に

 トレジャー・ファクトリー<3093>(東証プライム)は10月10日、エンプティが運営する無人店舗型ドレスレンタルサービス「Empty Dressy」の事業を譲り受けると発表した。自社が展開するEC型ドレスレンタル「Cariru」との相乗効果を狙い、レンタル事業の収益拡大と無人店舗業態の確立を目指す。予約から貸出、返却まで自動化された本サービスの仕組みを活用し、運営効率を高めつつ多店舗展開を進める方針である。

 同社は、既存のEC型に加えて無人店舗型を組み合わせることで、消費者の多様なニーズを取り込み、レンタルビジネスの成長余地を広げる考えだ。今後はドレス以外の商材にも対象を広げ、さまざまな分野での自動化型店舗の開発を視野に入れる。完全自動運営によるスケールメリットと、人的リソースに依存しない柔軟な店舗展開モデルを確立することで、同社のリユース・レンタル領域全体の収益力向上を図る。

 人手不足や運営コスト削減といった課題に対応する形で、無人店舗モデルへの注目が高まる中、同社はリユース事業で培ったシステム・オペレーションの知見を活かし、店舗開発の新機軸を模索する。今後は自社が持つ引越、オークション、不動産、終活支援など多様な事業資産を掛け合わせ、無人店舗を中長期的な販売チャネルの柱に育てる戦略である。現在、グループ全体で311店舗を展開しており、新事業を通じてさらなる事業拡大を見込む。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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