
■東京駅〜浅草間を走行、江戸時代の情景を車内で体感
大和自動車交通<9082>(東証スタンダード)は10月10日、ソニーグループ<6758>(東証プライム)とクラブツーリズムと共同で、MR(複合現実)技術を活用した新感覚観光体験「タイムトリップタクシー(TIMETRIP TAXI)」の運行に参画すると発表した。車内に設置した4K大型モニターを通じ、東京駅から浅草間の走行中に江戸の町並みを再現し、乗客がまるで江戸時代にタイムスリップしたかのような没入体験を提供するものである。
同企画は、先端技術と歴史的文化資源を融合させた新しい観光スタイルの創出を目的としており、多言語字幕による解説を搭載することで訪日外国人旅行者にも対応する。映像には江戸の街並みや風俗を再現したコンテンツが流れ、乗客は現代の都市空間の中で歴史を「体感」することが可能となる。大和自動車交通は運行会社として特別仕様車の運行を担い、観光需要の多様化やインバウンド拡大への寄与を狙う。
同取組みは、地域の伝統文化や職人技への理解促進を通じて地域経済の活性化にも資するものである。歴史体験型コンテンツを通じた文化継承の新たな形として注目され、今後は他地域への展開も視野に入れる。なお、専用サイトでは詳細情報や運行スケジュールを公開している。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)