テクセンドフォトマスク、東証プライム上場で初値3570円、公開価格を19%上回る

株式市場 IPO 鐘

■TOPPAN傘下のフォトマスク大手、EUV需要拡大で外販市場の成長に期待

 テクセンドフォトマスク<429A>(東証プライム)は10月16日、東京証券取引所プライム市場に上場した。初値は公開価格3,000円を19%上回る3,570円となった。同社はTOPPANホールディングス<7911>(東証プライム)傘下で、半導体製造に不可欠なフォトマスクを製造・販売する。世界各地に8つの製造拠点を持ち、外販フォトマスク市場を主導する。上場時の公開株式数は5,220万3,500株。フォトマスクは半導体の回路パターンをウェハ上に転写する原版であり、EUV露光技術の普及により需要拡大が続く。同社グループは連結子会社13社と持分法適用会社2社を含む16社体制で、グローバル供給網を展開している。

 同社が発表した2026年3月期連結業績予想は、売上収益1,252億91百万円(前期比6.2%増)、営業利益255億円(同9.6%減)、純利益188億78百万円(同89.8%増)を見込む。減益要因は中国市場での価格競争激化による利益圧迫であるが、北米・欧州・台湾など他地域での先端・非先端プロセス向け需要を取り込み、増収を維持する見通し。研究開発費は9億76百万円(同22.5%増)と積極的な投資を継続する。純利益の大幅増は前期の資本再編および海外子会社での繰延税金資産の取り崩しによる税負担増の反動が要因。1株当たり当期利益は197円65銭を予想し、為替前提は1ドル=140円としている。

 配当は年間54円39銭(期末配当)を予定する。第1四半期業績は売上収益300億76百万円(前年同期比0.9%増)、営業利益58億75百万円(同12.7%減)、純利益54億75百万円(同22.5%増)。半導体市場ではAI関連用途の強い需要が全体を牽引しており、EUVマスクの外注需要や試作・開発需要が下支えとなった。市場回復の遅れが見られる中でも、同社はグローバル生産・販売網を活かしてシェアを維持し、外販フォトマスクのリーディングポジションを確立している。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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