【価格改定動向調査】3月の食品値上げ684品目、前年73%減、値上げラッシュ一服

■食品値上げ3カ月連続前年割れ、加工食品が最多304品目

 帝国データバンクは2月27日、「食品主要195社」価格改定動向調査―2026年3月を発表した。2026年3月の飲食料品値上げは684品目となり、前年同月から1845品目、73.0%減少した。単月で1千品目を下回るのは2025年11月以降5カ月連続で、今年1月以降3カ月連続で前年を下回った。平均値上げ率は月平均14%で、値上げラッシュは小康状態で推移している。

■2026年値上げ累計4493品目、円安リスクは年後半の焦点

 食品分野別では、切り餅や米飯系冷凍食品、パスタ調理品などの「加工食品」が304品目で最多となった。果汁飲料や緑茶PET飲料を含む「酒類・飲料」は224品目、「調味料」は72品目で、ドレッシング類が中心だった。2026年1~6月累計は4493品目、年間平均値上げ率は15%で、前年同時期の1万797品目と比べ6割減のペースで推移している。

 値上げ要因では、「原材料高」が99.2%と2023年以降で最多となった。「包装・資材」は69.8%、「人件費」は60.7%といずれも高水準で推移する一方、「物流費」は66.5%と前年通年の78.6%から低下した。「エネルギー」は50.1%、「円安(為替の変動)」は3.3%と、ともに過去4年で最低水準となった。

 今後については、豚肉や鶏卵など一部原材料の供給不足が続くものの、小麦や食用油の供給ショックは一服し、短期的には小康状態が続く見通しである。ただ、消費税減税を巡る議論や財政悪化懸念を背景に円安圧力が高まれば、輸入物価を通じて年後半に「円安リスク」が再燃する可能性がある。現時点で円安を理由とする値上げは3%台にとどまるが、円安の長期化が再び食料品価格の上振れ要因となるかが焦点となる。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■シャープ堺工場跡地を再活用、水冷技術と再エネ電力で高性能計算を実現  KDDI<9433>(東証…
  2. ■2026年3月6日全国公開、日本の観客へ感謝を込めた特別版  ギャガは、『映画 冬のソナタ 日本…
  3. ■写真555点で広がる味覚の世界、0歳からの「はらぺこ図鑑」  学研ホールディングス<9470>(…
2026年3月
 1
2345678
9101112131415
16171819202122
23242526272829
3031  

ピックアップ記事

  1. ■地銀・建設・リサイクル株が業績上方修正クラスターを形成  今週の当コラムは、内需ディフェンシブ株…
  2. ■「TACO」神話揺らぐ、内需関連が上場来高値圏  またまた「TACO(トランプはいつも尻込みする…
  3. ■高市トレード調整は好機か、配当利回り上位株で権利取り戦略  今週の当コラムは、権利付き最終売買日…
  4. ■「音楽が鳴っている限り踊る」か「笛吹けど踊らず」か、高市トレードで問われるベテラン投資家の知恵 …
  5. ■上方修正を重ねる銘柄群が相場の主役に  同コラムは今週、ダブルセット銘柄、トリプルセット銘柄、フ…
  6. ■政治安定を好感、全面高期待が再燃  超短期決戦だった衆議院議員選挙が、昨8日に投票され即日開票さ…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る