三井不動産レジデンシャルなど、DXロッカー共同開発、北青山マンションに初導入

■共用・専用ロッカーをクラウド連携し最適な配達先を案内

 三井不動産<8801>(東証プライム)グループの三井不動産レジデンシャルは10月20日、フルタイムシステムおよびPacPortと共同で、共用宅配ロッカーと各住戸玄関前の専用宅配ロッカーをクラウドで連携し、空き状況をリアルタイムに可視化して最適な配達先を自動で案内する新たなDXロッカーシステムを開発したと発表した。第一弾として同社が開発した新築分譲マンション「パークコート北青山」(東京都港区、2025年5月竣工)に導入し、今後の新築マンションにも順次展開する方針である。

 同システムは、宅配事業者が共用宅配ロッカーを操作すると、居住者専用宅配ロッカーに空きがある場合に自動的に配達先を案内する仕組みで、両ロッカーの空き状況をクラウドで一元管理する。従来、居住者専用ロッカーの空き状況が不明であったために共用ロッカーが優先され、再配達や非効率な利用が発生していたが、本システムの導入により荷物の受け取りが容易になり、宅配効率の改善と居住者の利便性向上が期待される。再配達の減少は、物流業界が抱える人手不足や環境負荷の軽減にも寄与する。

 三井不動産レジデンシャルは、PacPort提供のスマート宅配ソリューション「Pabbit」を採用し、クラウド連携型の設計により多様な物件構造への柔軟な導入を可能とした。Pabbitは不在時でも宅配事業者が安全に入館し各住戸ロッカーへ配達できる仕組みで、2022年度グッドデザイン賞を受賞している。今回の取り組みは、三井不動産グループの重点課題である「環境との共生」や「産業競争力への貢献」にも位置づけられており、持続可能な社会の実現とSDGs推進に資するものとなる。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■環境要因は50%、漁獲圧は25%、状態空間モデルで初の定量評価  東京大学は11月1日、日本周辺…
  2. ■ドジャース、球団史上初の2年連続制覇  ロサンゼルス・ドジャースは、2025年MLBワールドシリ…
  3. 【先人の教えを格言で解説!】 (犬丸正寛=株式評論家・平成28年:2016年)没・享年72歳。生前に…
2025年12月
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
293031  

ピックアップ記事

  1. ■売り方手仕舞いで需給改善が後押し  師走相場では、リスクの大きい銘柄であっても、逆日歩のつく信用…
  2. ■師走相場は最終レースさながら、勝ち負け分ける「掉尾の一振」に熱視線  師走である。礼節一点張りの…
  3. ■金利環境改善が銀行株に追い風、逆張りの買いも有力視  今週の当コラムは、銀行株に注目することにし…
  4. ■「トリプル安」も怖くない!?逆張りのバリュー株ローテーションからは銀行株になお上値余地  「神風…
  5. ■気温急低下がシーズンストック相場発進を後押し  今週のコラムでは、バリュー株選好の別の買い切り口…
  6. ■「押し」のAI株より「引き」のバリュー株選好で厳冬関連株の先取り買いも一考余地  「押してだめな…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る