マクドナルド、コールドドリンクをストロー不要で飲める「ストローレスリッド」に全国展開、年間約6600トンのプラスチック削減へ

■バージンプラスチック削減加速、マクドナルドがリサイクルPET製フタを導入

 日本マクドナルドホールディングス<2702>(東証スタンダード)傘下の日本マクドナルドは10月27日、バージンプラスチック削減の新たな取り組みとして、11月19日から全国の店舗でコールドドリンクのフタをストロー不要で飲める「ストローレスリッド」に順次切り替えると発表した。リサイクルPETを100%使用し、テイクアウトやデリバリーなど多様な利用シーンに対応する。あわせて、バイオマスプラスチック95%のレジ袋も全国展開を開始する。同社は2025年末までに、顧客提供用の容器包装をすべて再生可能またはリサイクル素材へ転換する目標を掲げており、2022年からの取り組み全体で年間約6,600トンのバージンプラスチック削減を見込む。

 今回のストローレスリッドは3年以上の開発を経て実用化されたもので、炭酸飲料の内圧にも対応できる形状を採用し、持ち帰り時の漏れや噴出しを防ぐ設計となっている。環境配慮と飲みやすさを両立しつつ、紙製ストローの提供を順次終了する。ただし、ハッピーセットや一部ドリンク類では引き続きストローを提供する。同社は、再生素材の活用を通じて循環型社会の実現に貢献する方針を示した。

 さらに、同日から全国店舗で導入される新レジ袋は、従来の50%バイオマス素材を95%に高めたもので、5月から長崎県で先行導入されていた。耐久性や使用感に変化はなく、顧客が特別な負担なく環境配慮に参加できる仕組みとして定着を図る。加えて、ハッピーセットの絵本・おもちゃについても順次サステナブル素材へ移行中であり、FSC認証紙を用いたパッケージへの切り替えを進めている。マクドナルドは今後も社会・市場の変化に対応し、環境負荷低減と顧客体験の両立を追求していく構えである。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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