フライトソリューションズは引き合い案件多く来期以降積極展開、今期は顧客都合による順次納品などで業績予想を下方修正

ビジネス 万年筆 メモ

■キャッシュレス決済の不正防止やマイナカードの機能強化などにソリューション提供

 フライトソリューションズ<3753>(東証スタンダード)は2月14日午後、2025年3月期の業績予想の下方修正を発表し、売上高は24年5月に開示した前回予想を26.3%下回る30億60百万円の見込み(当第1四半期から非連結開示のため前年同期比較なし)とした。

 決済ソリューション事業において、前期から期ずれしていた既存顧客向け自社製品の大口納品が顧客側での検討に時間を要し、2025年度(来期)第2四半期から順次納品予定となったことや、SIソリューション事業において、顧客都合による開発プロジェクトの中断があったことが要因。各利益は損失に転じる見込みとした。

■決済ソリューション事業に経営資源を集中、「Tapion」大手法人から多くの引合い

 来期以降については、決済ソリューション事業における下記ソリューションの拡販に経営資源を集中し、企業価値向上に努めていく。昨今、キャッシュレス決済の不正防止強化や、マイナンバーカード等を利用した本人確認の厳格化の動きがあり、当社ソリューションの提供により、これら社会課題の解決に取り組んでいく。

 「Incredist」シリーズは、既存顧客向けの入替更新需要など、新モデル「Incredist Premium III」を中心に、既に数千から数万台の大口案件の引合いを複数頂いており、受注に向け開発・提案活動を積極化していく。なお、前期から期ずれしていた既存顧客向けの大口納品については、2025年度(来期)第2四半期から順次納品予定。

 「Tapion」「Tapionタブレット」は、大手法人から多くの引合いを受けている。今月からテスト導入の案件や、来月から稼働開始予定の飲食向け案件など、既に受注済みの案件も複数あり、導入に向けた提案活動を積極化し、スマートフォンやタブレットを利用したキャッシュレス化を推進していく。

 「myVerifist」は、携帯キャリアや金融機関などマイナンバー等による対面での本人確認が必須となる法人から引合いを受けており、既に受注済みの数万台の大口案件(当期中に稼働開始予定)もあり、導入に向けた提案活動を積極化し、本人確認ニーズがある市場を開拓していく。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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