近鉄グループ、名古屋―伊勢志摩間でレストラン列車を運行、2026年秋に「Les Saveurs 志摩」デビュー

■フレンチコースとフレンチ膳の2種を提供、志摩の味覚を車窓とともに楽しむ旅

 近鉄グループホールディングス<9041>(東証プライム)傘下の近畿日本鉄道は10月31日、名古屋と伊勢志摩を結ぶレストラン列車「Les Saveurs 志摩(レ・サヴ―ル・しま)」を2026年秋から運行開始すると発表した。近鉄・都ホテルズおよび近鉄リテーリングと連携し、上質な車内空間で本格的なフランス料理を提供する。コンセプトは「美食が誘う、優雅な列車旅」で、志摩観光ホテルの樋口宏江総料理長が監修するフレンチコースと、フレンチを手軽に楽しめる「フレンチ膳」の2種類を用意する。お食事やドリンクの提供は近鉄リテーリングが担当し、運行は週6日、名古屋―賢島間を往復する。

 列車は特急車両(12400系)を改造した4両編成で、総投資額は約7億5000万円。座席数は50席で全席指定。4号車では本格的なコース料理を楽しむ16席を配置し、1号車と2号車では34席で「フレンチ膳」を提供する。志摩の海や山の食材を生かしたメニューには、伊勢海老や鮑、熊野地鶏などが並ぶ。樋口総料理長は「三重の恵みを車窓の風景とともに味わう特別な体験を提供したい」とコメントしている。

 外装は志摩の「海・白砂・太陽」をテーマに、青と白を基調とした爽やかなデザインとし、内装は革張りの家具調シートや間接照明で高級感を演出する。伊勢市や鳥羽など観光地に停車し、地域の多様な魅力を発信することで国内外からの誘客を図る。近鉄グループは本列車を通じて、観光資源とグループ各社の強みを融合し、伊勢志摩地域の新たなにぎわい創出を目指す。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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