太陽誘電とフタバ産業など、手のひらサイズの高断熱・耐熱マイクロリアクターの開発に成功

ビジネス 万年筆 メモ

■600℃5分起動の小型燃料電池を共同開発

 太陽誘電<6976>(東証プライム)は12月26日、東京科学大学未来産業技術研究所、東京理科大学、フタバ産業<7241>(東証プライム)と共同で、手のひらサイズの高断熱・耐熱マイクロリアクターの開発に成功したと発表。高温で動作する固体酸化物形燃料電池(SOFC)を小型化し、発電を実現した点が特徴である。

 同開発では、熱応力を緩和するカンチレバー構造のマイクロリアクターと多層断熱構造の筐体を組み合わせ、常温から約600℃まで5分で昇温・起動し発電できる仕組みを実現した。従来は大型定置用が中心だったSOFCを、約5×5×5センチの最小クラスまで小型化した。

 AIやドローン、ロボットなどエッジデバイス向けに、高エネルギー密度かつ長寿命の電源需要が高まる中、送電網に依存しないポータブルエネルギーシステムへの展開が期待される。金属支持型SOFCセルの採用により、600~750℃で0.7W/cm2以上の高い発電特性を確保した。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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