ラクオリア創薬、韓国特許訴訟で全件勝訴、K-CAB錠の独占販売権を2031年まで確立

■第一審・第二審に続き第三審でも勝訴、ロイヤルティ収入を安定確保

 ラクオリア創薬<4579>(東証グロース)は11月21日、胃酸分泌抑制剤tegoprazan(韓国販売名「K-CAB錠」)に関する韓国特許訴訟で、大法院(第三審)において全件勝訴判決を得たと発表した。対象となった韓国物質特許(特許第1088247号)には、韓国の後発品メーカーなど60社超が消極的権利範囲確認審判を請求していた。同社は第一審・第二審で勝訴しており、今回の判決で争いが最終的に決着した。

 今回の大法院判決により、当該特許の延長効力が全面的に認められ、韓国における「K-CAB錠」の独占販売権は2031年まで揺るぎないものとなった。これにより同社が受け取るロイヤルティ収入は確保され、市場における優位性が強固に維持される。同訴訟の経緯については、2025年8月14日付の公表で一部原告が第三審へ上告したことが示されていたが、今回すべての上告が棄却された。

 同社は今回の勝訴を知的財産戦略の成果と位置付けており、独占販売権の確立が今後の成長基盤になるとしている。創薬活動を担う企業として、Mission・Vision・Valueに基づき革新的医薬の創出に取り組み、患者のQOL向上に引き続き貢献する方針を示した。なお、2025年12月期業績への影響は軽微としている。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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