京王電鉄、民鉄初のミリング式レール削正車導入へ、乗り心地と安全性を強化

■2026年1月に試験運用開始、広範囲削正で省力化も実現

 京王電鉄<9008>(東証プライム)は11月27日、2026年1月からミリング式のレール削正車を導入すると発表した。超硬合金チップでレール頭頂面を切削する方式を採用するのは民鉄で初めてで、従来の砥石式では難しかった広範囲での効率的な削正を実現する。新型車両はローベル社製で、ミリングユニット搭載車とチップ作業室を備えた付随車の2両1編成で構成される。京王ブルーと京王レッドを基調とした専用デザインも採用した。

 同社はこれまで、傷の状態や列車の累積通過重量に応じてレール交換を繰り返してきたが、広範囲の削正が困難で夜間作業の負担増が課題であった。ミリング式の導入により、レール破断の要因となる傷の除去やその発生抑制が可能となり、頭頂面の凹凸を整えることで騒音・振動の低減と乗り心地の向上が期待される。また、台車への負荷軽減により車両の安全性や長寿命化にも寄与し、レール交換量を3割以上削減することで保線作業の省力化にもつながる。切削くずは車両搭載コンテナで回収されリサイクルされるなど、資源活用にも配慮した構造である。

 京王線全線を対象に、3名体制で2026年1月から試験運用を開始する。同社は京王グループ中期経営計画「HIRAKU2030」で掲げる「日本一安全でサービスの良い持続可能な交通」の実現に向け、保線業務の高度化と安全性向上を進める方針である。新技術の導入を契機に、スマートで負荷の少ない保線体制への転換を目指すとしている。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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