新規上場のBRANU、東証グロース上場初値1655円、公開価格比69%高のスタート

株式市場 IPO 鐘

■建設DXプラットフォーム伸長

 新規上場のBRANU<460A>(東証グロース)は12月1日、上場初日の初値が1655円となり、公開価格980円を68.9%上回った。建設DX関連の高成長グロース株として投資家の関心を集めた。同社は同日朝、2025年10月期(2024年11月1日~2025年10月31日)の業績予想を公表した。同社は「テクノロジーで建設業界をアップデートする。」を掲げ、マッチングメディア「CAREECON」と建設業向け統合型ビジネスツール「CAREECON Plus」からなる建設DXプラットフォーム事業を展開している。都市部の再開発やインフラ再整備で受注環境は良好な一方、資材高や人手不足を背景に、生産性向上ニーズが高まっている。

 2025年10月期の業績予想は、売上高2121百万円(前期比50.2%増)、営業利益331百万円(同231.3%増)、経常利益328百万円(同239.9%増)、当期純利益237百万円(同263.1%増)としている。第3四半期累計でも売上高1486百万円、営業利益192百万円、四半期純利益134百万円と堅調に推移した。「CAREECON」は新規顧客開拓の進展で前期比61.9%増収、「CAREECON Plus」は機能開発とアップセル、初年度値引終了などを背景に35.0%の増収を見込む。

 また、開発・制作体制の拡充や営業人員の増強、第2本社ビルおよび仙台支店の賃借開始により、売上原価と販管費の増加が見込まれるものの、売上総利益は1729百万円(前期比56.7%増)と大きく伸長する見通しである。株主還元では配当を据え置きとし、成長投資を優先する方針である。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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