【どう見るこの株】ブルーイノベーション、ドローン国産化政策を追い風に成長期待

■増収基調を維持し赤字縮小、次期業績ガイダンスに注目

 ブルーイノベーション<5597>(東証グロース)は、前日20日に117円安の1742円と続落して引けた。デンマーク自治領グリーンランドを巡る米欧関係の緊張化を懸念してリスク回避売りが強まり日経平均株価が、592円安と4営業日続落し、東証グロース市場指数も、16.18ポイント安と急反落したことから、今年1月7日、8日、15日と3回もストップ高して上値を追った同社株にも、目先の利益を確定する売り物が続きスピード調整した。ただ、この続落で5日移動平均線は下回ってものの、75日移動平均線を下値フシと意識する動きも窺わせており、経済産業省、国土交通省など政府が相次ぎ打ち出したドローン(無人航空機)の国産化や老朽下水道管点検へのドローン導入などを手掛かりに、突っ込み買いも一考余地がありそうだ。テクニカル的にも、足元ではスピード調整中だが一時、昨年8月につけた上場来高値3070円から同12月18日安値1129円まで調整した調整幅の半値戻しをクリアする2168円まで急伸しており、調整一巡後に再び相場格言の「半値戻しは全値戻し」期待を高める展開も想定される。

■ドローン国産化支援に老朽化下水道管の点検に関連法案改正も

 同社の株価は、今年1月7日、8日に2日連続ストップ高と急伸したが、これは読売新聞が、政府がドローンの国産化支援に乗り出すと報道したことが手掛かり材料となった。国内に供給されているドローンは、90%が中国メーカー製で占められており、ドローンを経済安全保障推進法の特定重要物資に追加指定し国産化を促す。生産体制としては、2030年に年間8万台の確立を目指し139億円の支援を計画している。これに先立って国土交通省も、昨年2025年1月28日に発生した埼玉県八潮市の道路陥没事故の再発を防止するために下水道法の改正を検討しており、老朽化水道管の点検間隔の短縮や、ドローンを全国自治体で採用するなどのデジタル技術の導入を盛り込む。同社は、八潮市の道路陥没事故では屋内点検用ドローン「ELIOS3」により下水管内部の調査を実施しており、同社の成長可能性を高めることになる。

 一方、同社が目下最終集計中の前2025年12月期業績は、今年2月13日に発表予定で、売り上げ15億1300万円(前の期比23.7%増)、営業利益3億3300万円の赤字(前の期は3億9800万円の赤字)、経常利益3億3100万円の赤字(同3億9200万円の赤字)、純利益3億3400万円の赤字(同3億9400万円の赤字)と見込まれている。続く2026年12月期業績は、「ELIOS3」による下水道管点検が本格化するだけに、今年2月13日に予定している決算発表時の次期業績のガイダンスが注目される。

■スピード調整後に再び「半値戻しは全値戻し」期待を高め上値チャレンジ

 株価は、昨年12月18日につけた1129円安値と今年1月5日につけた1132円安値でダブルボトムを形成して底上げ、ドローン国産化支援で2日連続でストップ高し、さらにドローンによる下水道管検査工期が3日間短縮されたことでさらにストップ高して3カ月ぶりの2168円高値まで買い進まれ、5日移動平均線が25日移動平均線を上抜くミニ・ゴールデンクロス(GC)を示現して上昇トレンド転換を鮮明化した。上場来高値から直近安値への調整幅の半値戻しも達成しており、目先調整一巡後に再度の「半値戻しは全値戻し」期待を高め上値チャレンジが続こう。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■オーダーメイド開発と人材リスキリングで業務変革を伴走支援  ベルシステム24ホールディングス<6…
  2. ■調査件数拡大と効率化で追徴税額1431億円  国税庁は12月、令和6事務年度における所得税および…
  3. ■企業の6.5%がクマ出没による業務影響と回答、宿泊業で4割に迫る  東京商工リサーチ(TSR)は…
2026年1月
 1234
567891011
12131415161718
19202122232425
262728293031  

ピックアップ記事

  1. ■AI以外に目を向けよ、割安株に潜む上昇機会  1980年代のバブル相場では、産業構造改革で「軽薄…
  2. ■利上げと解散総選挙、日本経済の分岐点迫る  今週は、運命の1月22日、23日が控えている。1月2…
  3. ■上場来高値更新の金先物、産金・再資源化・再販株に資金集結  当コラムでは昨年来、何度も金関連株を…
  4. ■地政学リスクの影が迫る市場、ヘッジ先は金関連株にあり  しばしばニュースで報じられる高齢ドライバ…
  5. ■金融政策転換が映す相場の地殻変動、投資視点は次の段階へ  長期にわたり株式市場を押し上げてきた金…
  6. ■為替が握る業績相場の行方、円安継続が選別相場を加速  株式市場が金融環境主導の相場から業績重視の…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る