【編集長の視点】トリプルアイズ、高値期日一巡を先取りし黒字転換期待で急反発

■AI開発用途向けGPUサーバ販売が粗利益を改善

 トリプルアイズ<5026>(東証グロース)は、前日9日に16円高の743円と3営業日ぶりに急反発し、東証グロース市場の値上り率ランキングの第38位にランクインするとともに、11月19日に売られた年初来安値697円からの底上げ幅を拡大させた。同社株は、今年7月にマックハウス(商号変更後はジーイエット)<7603>(東証スタンダード)の暗号資産事業をサポートする基本契約を締結した暗号資産株人気でストップ高を交えて年初来高値1525円まで急伸し、その後年初来安値697円まで大幅調整したが、この高値期日が来年1月早々にも一巡することを先回りして下げ過ぎ修正が期待できるとする打診買いが再燃した。今2026年8月期業績も、会計基準が前期の日本基準から国際財務報告基準(IFRS)に変更され単純比較はできないが、黒字転換が予想されていることが、支援材料視されている。

■GPUサーバ販売をAI開発用途向けにシフトし「アルろく」などの新規契約も獲得

 同社の前2025年8月期業績は、今年7月の下方修正値を上ぶれ売り上げ57億1400万円(前々期比29.6%増)、営業利益6100万円の赤字(前々期は3800万円の黒字)、経常利益5900万円(同25.9%増)、純利益3億4300万円の赤字(前々期は7600万円の黒字)で着地した。純利益は、令和7年度の税制改正で暗号資産のマイニングマシンへの節税ニーズが減少し、一部商品の販売を終了したことによる棚卸資産の評価損を計上したことなどが響いた。

 続く今2026年8月期業績は、売り上げ58億3700万円、営業利益8100万円、純利益3600万円と予想している。前期の日本基準と今期のIFRS基準による業績実績・ガイダンスは単純には比較できないが、売り上げは2.1%の連続増収で利益は黒字転換する。AIインテグレーション事業では、GPUサーバの販売をAI開発用途向けにシフトして契約単価上昇で粗利益が向上し、AIプロダクト事業では、アルコール検知の「アルろく for LINE WORKS」を中心に新規契約獲得を推進することなどが寄与する。

■75日線から18%超の下方かい離と売られ過ぎで逆向かいの底値買い余地

 株価は、ジーイエットの基本契約締結で暗号資産関連人気を高めてストップ高し、年初来高値1525円まで急騰したが、前期業績の下方修正が響き調整期入りとなった。この調整場面では米国市場で暗号資産関連株が高値波乱となったことにもツレ安し年初来安値697円まで売られ底値圏推移を続けてきた。75日移動平均線からはなお18.2%のマイナスかい離と下げ過ぎも示唆しており、高値期日の一巡を先回りし逆向かいの底値買いも一考余地がありそうだ。(情報提供:日本インタビュ新聞・インベストメントナビゲーター:株式投資情報編集長=浅妻昭治)

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