大阪ソーダ、医薬品精製用シリカゲル設備に100億円超を投資、尼崎と松山の両工場を増設

■世界シェア7割のシリカゲル、2028年に生産能力を倍増へ

 大阪ソーダ<4046>(東証プライム)は12月17日、医薬品精製用シリカゲルの需要拡大に対応するため、尼崎工場(兵庫県尼崎市)および松山工場(愛媛県松山市)の両拠点において製造設備の新増設を行うと発表した。総額100億円超を投じる今回の戦略投資により、2028年2月までにシリカゲルの製造能力を現有能力の約2倍に引き上げる計画である。同社の製品は世界シェアの約70%を占めており、医薬品の分析や精製工程に欠かせない素材として広く普及している。

 背景には、糖尿病治療薬に加え、世界的に急成長を遂げている肥満治療薬市場の存在がある。同社は、先行する製薬企業による大規模な投資や、中国・インドなどの新興国におけるバイオシミラーの開発進展を分析した。その結果、2030年度までの需要予測を年平均成長率約20%へと上方修正した。2028年頃には需要が現有能力を上回る可能性が高まったため、供給責任を果たすべく異例の規模となる追加投資に踏み切った。

 設備増設のスケジュールは、尼崎工場が2027年11月、松山工場が2028年2月の完成をそれぞれ予定している。同社は2025年度にも当初計画を前倒しした増強を完了させる見込みだが、今回決定した一連の投資を通じてさらなる安定供給体制を確保する。グローバル市場での競争力を一層強化するとともに、製品供給を通じて健康長寿社会の実現に貢献していく姿勢を鮮明にしている。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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