VIS、心臓血管手術後の腎不全向けmRNA標的核酸医薬を特許出願、国内売上150億円想定

■既存薬なしのファーストインクラス、65歳以上の高リスク層に絞り早期承認を狙う

 Veritas In Silico(VIS)<130A>(東証グロース)は12月22日、mRNAを標的とする核酸医薬品の自社パイプラインで、物質特許を出願したと発表した。発明の名称は「標的転写産物の発現量の減少剤」で、出願番号は特願2025-266856、標的遺伝子はp53、モダリティは核酸医薬品(ASO)である。対象疾患は心臓血管手術後に惹起される虚血性の急性腎不全で、既存薬がないファーストインクラスと位置付ける。

 同疾患は国内で年間約5万例ある心臓血管手術に伴い、約15~30%で発生するとされる。発症時期が明確で臨床試験を設計しやすい点も踏まえ、国内では65歳以上の心臓血管手術患者のうち高リスク層を対象に早期承認を目指し、承認後は適応追加やグローバル展開、将来的な虚血性の他臓器不全への拡大も視野に入れる。国内売上予測は約150億円/年、想定開発期間は8~10年とした。

 同社は独自の創薬プラットフォームaibVISを活用し、低分子創薬と並行して核酸医薬の自社創薬を推進する方針で、同業他社が開発中のsiRNA医薬品候補物質を上回る活性を持つ新型ASOの創出に成功したとしている。ドラッグデリバリーシステム「Perfusio」との組み合わせで薬効向上と副作用低減の両立も狙う。今回の特許出願で「自社パイプライン創出(2025年度分)」の達成となり、2025年12月期の業績予想に変更は生じない見込みとした。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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