インフォマート、創業70年の鶴雅リゾート、BtoBプラットフォームシリーズ導入で仕入れ業務を統一、現場・本部の負担を削減

■夜中までかかっていた請求書・納品書の照合・入力作業が30分で完了

 インフォマート<2492>(東証プライム)は5月26日、鶴雅リゾート(本社:北海道釧路市)による、BtoBプラットフォームシリーズ「BtoBプラットフォーム 受発注」「BtoBプラットフォーム 規格書」の導入事例を公開した。(取材協力:購買事業部部長)

■鶴雅リゾートにおける導入理由と効果

【導入前の課題】

 鶴雅リゾートは、北海道各地の国立・国定公園内で15の温泉旅館と、札幌に1軒のビュッフェレストランを運営している。2025年に創業70周年を迎え、より多くの顧客に満足いただけるサービスの提供を目指している。

 多様化する顧客ニーズに対応するため、各現場では日々大量の仕入れを行っているが、発注はFAXや電話など個別の手段に依存していた。そのため、仕入れ先ごとに異なるFAX用紙への記入・送信や、納品伝票の整理などに手間がかかっていた。

 管理本部では、仕入れ品が本当に必要なものであるか、何をいくらでいつ誰がどこから仕入れたか、過剰発注やミスがないかなどを確認する必要があった。請求書の確認作業も膨大であり、月次の締め作業は夜中に及ぶこともあり、大きな負担となっていた。

■導入効果

(1)現場の仕入れ状況をリアルタイムに把握、締め作業の効率化を実現

 仕入れ先の9割以上が「BtoBプラットフォーム 受発注」に対応し、FAXや電話での発注から切り替えた。これにより、納品伝票や請求書の確認などにかかっていた一連の手間を大幅に短縮し、ミスも削減できた。

 仕入れ先ごとに異なっていた記載ルールや締め日なども統一され、夜中までかかっていた月次締め作業は、30分~1時間で完了するようになった。旅館経営において、仕入れ業務は極めて重要な要素である。「BtoBプラットフォーム 受発注」の導入により、仕入れ業務の流れが明確かつ簡潔になったことは、大きなメリットである。

(2)料理ごとのアレルギー表示の効率が向上

 ホテルや旅館では、食物アレルギーに関する正確な表示が求められる。「BtoBプラットフォーム 規格書」の導入により、アレルギー原材料の確認が容易になった。ビュッフェの各メニューにアレルギー表示付きの立て札を設置し、顧客が安心して食事を楽しめるようになった。

■今後の展望

 人手不足が深刻化する宿泊業界において、接客に集中できる環境の整備は、高品質なサービスの提供と従業員の定着率向上につながる。導入直後は一定の慣れが必要だが、その先には大幅な業務効率化と経営上のメリットがある。今後もシステムを活用し、現場の負担を軽減しながら、本来の業務である「おもてなし」に注力していきたいとしている。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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