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三菱電機、世界最大プラズマを安定に維持する高速プラズマ位置制御コイルが完成
- 2025/12/24 12:53
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■直径8メートルFPPC2体を容器内で製作、精度±2ミリ達成
三菱電機<6503>(東証プライム)と量子科学技術研究開発機構(QST)は12月24日、日欧共同で茨城県那珂市に建設したトカマク型超伝導プラズマ実験装置「JT-60SA」で、プラズマを安定に維持する高速プラズマ位置制御コイル(FPPC)2体が完成したと発表した。2026年開始予定のプラズマ加熱実験で用いる。
FPPCは、真空容器(内径10メートル)内の上下2か所に設置する直径8メートルの銅製コイルで、最大5000アンペア(5kA)の電流を10ミリ秒で制御し、プラズマの位置と形状を精密に調整する。狭隘な容器内での巻線などの課題を克服し、位置・形状精度を±2ミリメートル以内で製作した。
JT-60SAは2023年の初プラズマ試験でプラズマ体積160立方メートルを達成しており、加熱実験ではFPPCで制御しプラズマ電流550万アンペア(5.5MA)を目指す。今回の製作技術は南フランスで建設中のITERの容器内コイル製作にも資する見通しで、AIによる自動制御を含むプラズマ制御技術確立の基盤となる。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)






















