テラドローン、民間主導の「第三のクマ対策」始動、石巻市でドローン運用開始

■人身被害拡大を背景に、安全性と即効性を備えた新手法

 Terra Drone<278A>(東証グロース)は1月19日、宮城県石巻市とクマ出没時の被害防止に関する協定を結ぶ企業に対し、自社開発の「クマよけスプレー搭載ドローン」の提供と運用支援を開始したと発表した。石巻市が民間企業と共同で行うクマ対策は全国で初めてとなり、人を介さず遠隔操作でクマを追い払う「第三のクマ対策」と位置づける。

 背景には、クマの出没や人身被害が過去最悪水準に達する一方、ハンターの減少や高齢化、警察や自衛隊による対応の制約など、既存体制の限界がある。テラドローンは2025年11月に、トウガラシ由来の成分を用いたクマよけスプレーを搭載するドローンを開発し、安全距離を保った非致死性の迅速対応を可能にした。約500メートルから1キロ離れた地点からの噴射により、作業者の安全確保と即効性を両立させる。

 今回の事業では、石巻市と協定を結ぶ佐藤土木測量設計事務所が操縦・運用を担い、市と連携して現場対応を行う。テラドローンは本件をモデルケースとして全国展開を目指し、国による支援強化の動きも追い風に、クマ被害の抑止と地域の安全確保に貢献するとしている。なお、2026年1月期業績への影響は軽微としている。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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