【この一冊】ホンマにおおきに!岩井コスモ証券100年物語、1月16日に発売

 「岸和田(大阪府岸和田市)生まれの地場証券が西日本最大の証券会社にいかにして大変身することができたのか」というサブタイトルがついている。

 大正3年(1915年)に岩井辰之助氏が岸和田市において岩井商店を創業して今年で100年。2010年にはコスモ証券(旧大阪屋証券)を買収、2012年に岩井証券とコスモ証券が合併して現在は岩井コスモ証券として全国展開している。(岩井コスモホールディングスが東証1部に上場)。

 この書籍は、母体である岩井証券の100年の社歴を紹介しているが、同時に証券界の歩みを知るうえでもたいへん参考になる。とくに、第1章の冒頭から、いきなり、「お客は犬だ。従順に株屋に従い、大損をさせられる」、「株屋は狐だ。あの手この手でお客(犬)を騙し、大損をさせる」と、今の証券界では想像もできない当時の証券界の世界が語られている。小(地場証券)が、いかにして大(総合証券)を飲んだか、証券の歴史を見る上で役立つ一冊である。

・書名=『ホンマに、おおきに!―岩井コスモ証券100年物語』
・発行=ダイヤモンド社
・発売日:2016-01-16
・定価=1500円(プラス税)
http://astore.amazon.co.jp/syoukennseesa-22/detail/447808386X

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■岡崎医療センターで実証、医療従事者の負担軽減と業務効率化を確認  川崎重工業<7012>(東証プ…
  2. ■全国の介護事業者が安心して選定可能、TAISコード取得で信頼性向上  丸文<7537>(東証プラ…
  3. ■生成AIへの危機感、弁護士の間で高まる  GVA TECH<298A>(東証グロース)は8月21…
2025年10月
 12345
6789101112
13141516171819
20212223242526
2728293031  

ピックアップ記事

  1. ■全市場のわずか1.4%、希少な高配当利回り銘柄が浮上  株式市場では、高配当利回りを持つ10月決…
  2. ■「高市祭り」への期待と警戒交錯、資金は安定配当株へシフト  10月終盤相場は、「高市祭り」か「高…
  3. ■自民党総裁選と連立問題が相場を左右、短期急伸と急落を交錯  高市トレードは、まるで「超高速エレベ…
  4. ■東京市場、リスクオンとリスクオフが交錯、安全資産関連株に注目  週明けの東京市場は、米国株反発に…
  5. ■公明党離脱ショック一服、臨時国会控え市場は模索  またまた「TACO(トランプはいつも尻込みして…
  6. ■自民党人事でハト派ムード先行、逆張りで妙味狙う投資戦略も  今週の当コラムは、ハト派総裁とタカ派…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る