【妻と夫の株ロマン】2015年相場の行方、マクロ経済の回復に尽きる

妻と夫の株ロマン


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■『円安ありき政策』に限界、GDPが上昇に転じれば外国人買いで日経平均2万円も

【妻】 2013年、14年と2年連続で株投資には好い年でした。2015年はどんな年になるかしら。

【夫】 先を読むことは難しいけど、上か下か、ということで選ぶとすれば、『羊辛抱』の教えが当たるのではないかと思っている。日経平均、TOPIXなどでみれば、「高値圏での横バイ」ではないかと思うよ。

【妻】 理由は、いろいろあると思うけど1つだけに絞ると何が横バイの理由ですか。

【夫】 『アベノミクスの効果実現待ち』の年になると思っている。言うまでもないことだけど、2013年、14年は、『金融の量的緩和』による『円安』で輸出関連企業の業績が好転し、これを受けた株高から株保有者の消費増加で資産効果につながった。こうした、流れが2015年も続くかどうか、この点が焦点になりそうだ。

【妻】 でも、円安傾向はまだ続いています。

【夫】 日銀が2015年も量的緩和をやるだろうか、という素朴な疑問がある。アメリカが3回も量的緩和をやったのだから、日本だって3回目はあり得るという見方はある。しかし、円安効果にも限界がきている。むしろ、円安による輸入物価高のマイナス面が出ているため、国内事情からは『円安ありき』ではなくなりつつあるといえる。もちろん、為替は国内事情だけでなく海外情勢を反映して動くからこの点の読みが難しい。円相場については1ドル・120円を挟んだ動きではないかと思う。

【妻】 企業収益はいいのですから、この点から相場は下げることはないとみていいでしょうね。

【夫】 日経平均の1株利益でみれば1050~1100円で推移し、たとえば2013年春の560円前後から大きく向上している。しかも、1株利益は低下することなく高水準で推移している。このため、PERには割高感はなく企業々績面からの相場に対する下押し懸念はないといえる。ただ、企業々績が好いといっても、輸出関連の1部の大手企業に限られている。それ以外の内需関連や非上場企業は諸手を挙げて喜べるるほど業績好調ではない。

【妻】 つまり、『格差』が拡大ですね。

【夫】 格差拡大はいろいろなところにみられ、問題がこれ以上大きくならないうちに是正しなくてはいけないところに来ている。このままでは、『全国隅々までアベノミクスを実感してもらう』という安倍政権の政策に対し、言っていることと違うではないか、という不満が強まる心配がある。とくに、今年は地方選挙があることを考えれば、『円安ありき』政策は採り難いと思われる。ただ、円安による訪日外国人観光客の増加という効果はあるので急激な円高は避けたいところだろう。結局、円相場は今ていどの水準で横バイということになるのではないだろうか。

【妻】 中小企業には内需関連が多いことから、今年は内需政策に軸足が移り、株式マーケットも内需関連銘柄が中心になる、ということですか。

【夫】 多分、そういう方向だろうね。中小企業や地方再生という観点では、円安よりむしろ円高のほうが好ましいわけだから、国内要因からは大きく円安に進むことはなさそうだ。結局、大企業中心の企業々績は好調でも非上場企業の業績や地方は芳しくなく、言い換えると、『GDPのマクロが不振」ということになる。今年はアベノミクス第3章の日本再生のための『成長戦略』が形になるかどうか、つまり『大企業中心のミクロ好調』に対し、『日本全体のマクロ不振』をいかに回復させることができるかが経済最優先を掲げる安部政権の今年の課題であり株式マーケットもこの点を注視している。

【妻】 マイナスの続いているGDPが上向くかどうかポイントですね。

【夫】 それに尽きると思う。2013年4~6月と7~9月の2期間連続でGDPがマイナスに落ち込んだが、これが、どの時点で上昇に転じるか。この点を今年のマーケットは待つ展開で『羊辛抱』につながると思う。日経平均は高水準でのモミ合いが予想される。GDPが上昇に転じれば外国人投資家の日本株買い本格化が予想され、そうなれば日経平均の2万円も期待できるだろう。

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