【引け後のリリース】松竹が歌舞伎など好調で決算予想を増額

引け後のリリース

■歌舞伎座は今期V字急回復を見込み、訪日客の増加などに対応と伝わる

 松竹<9601>(東1・売買単位千株)は13日の取引終了後、2016年2月期の決算予想を修正発表し、連結営業利益は従来予想を37%引き上げて74億円の見込み(前期比では1.5%減)とし、純利益は同じく56%引き上げて38.9億円の見込み(同6.9%減)とした。予想1株利益は28円30銭の見込みとした。13日の株価終値は1022円(10円高)だった。

 発表によると、演劇事業では、歌舞伎座の「十一月吉例顔見世大歌舞伎」などの伝統的な大歌舞伎公演の好調に加え、新橋演舞場のスーパー歌舞伎Ⅱ(セカンド)「ワンピース」などの新作が収益を挙げた。映像関連事業では、映画興行事業で当初の想定以上の成績を挙げた作品が多かった。

 また、松竹が筆頭株主の歌舞伎座<9661>(東2・売買単位千株)は13日の取引終了後、2016年2月期の決算を発表し、連結業績は売上高が前期比7.5%減の41.9億円、営業利益は同12.1%減の4.2億円、純利益は同34.5%減の1.9億円だった。

 ただ、今期・17年2月期の見通しは売上高を0.9%増、純利益を67.9%増などとし、V字急回復を見込む。

 4月2日付の日本経済新聞朝刊では、訪日客の増加などに対応し、通常は昼夜2部制の公演プログラムに3部制の公演を増やすと伝えた。「2部制だと休憩を含めて各部5時間前後かかるが、3部制ならば3時間前後。第3部は午後6時台の開演となり、仕事帰りの観劇も可能」になるという。

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