キユーピー、約50年ぶりのブロッコリー指定野菜入りで市場拡大を展望

■キユーピー研究で幸せホルモン増加を確認

 キユーピー<2809>(東証プライム)は3月13日、2026年4月にブロッコリーが農林水産省の「指定野菜」に追加されることを受け、同野菜の市場動向や活用法に関する情報を発表した。指定野菜への追加は1974年のジャガイモ以来、約50年ぶりとなる。農林水産省のデータによると、2023年産の出荷量は15万6400トンに達し、2012年比で約30%増と需要が拡大している。指定野菜制度は、消費量が多く国民生活に欠かせない野菜を国が指定し、価格安定のための支援を行う仕組みで、キャベツや大根、トマトなど既存の14品目に並ぶ「国民野菜」として正式に位置付けられる。

■健康志向と筋トレブームが後押し、企業・農家一体で需要拡大

 人気の背景には、健康志向の高まりと筋トレブームがある。同社の管理栄養士、仁田友香氏によると、ブロッコリーはビタミン、ミネラル、食物繊維に加え、野菜の中でも特にたんぱく質が豊富で、免疫力向上や美肌効果も期待できるとしている。同社が2025年10月に公表した研究では、摂取後に「幸せホルモン」として知られるオキシトシンの分泌増加が確認され、リラックス効果を示す脳波や心拍のデータも得られた。また、グループ子会社が運営する「ヤサイな仲間たちファーム」の野菜ソムリエ上級プロ、松村佳代氏は、紫がかった蕾が甘みのサインであることや、「ゆすり洗い」などの正しい扱い方を解説した。この洗い方は、2025年12月にX(旧Twitter)で大きく拡散した。

 商品開発の面でも動きが加速している。グループ会社のサラダクラブは2025年12月3日、洗浄・カット・加熱を済ませ、開封後すぐに食べられる「そのままパクっとベジタブル」を関東甲信越エリア限定で発売した。同社社長の新谷昭人氏は「開けた瞬間に食べられる、まさに『0秒ブロッコリー』」とし、消費期限4日間を実現したトップシール容器の利便性を強調した。産地の埼玉県深谷市でも、農家から価格安定への期待の声が上がっており、種子メーカーや大手スーパーを巻き込んだ業界全体の関心の高さを示している。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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