【業績でみる株価】PCIホールディングスに利回り、PERの魅力、第1四半期の利益進捗率高い

業績でみる株価

 PCIホールディングス<3918>(東マ・100株)は2015年8月に上場、初値3410円に対し上場後高値が6165円(15年8月)、同安値は1675円(16年2月)で、高値と安値の中間値は3920円。去る4月1日に3745円まで戻し足元では2600円台でモミ合っている。

 2016年9月期・第1四半期は、初の四半期決算だったが、売上20億6300万円、営業利益1億6000万円の成績。通期予想に対する進捗率という視点では売上において24.4%とほぼ計画通りだが、営業利益の進捗率は27.5%と目安の25%を上回り好調だ。

 ソフトウエア開発が主力。取引先は上場企業中心に200社。自動車、建設重機、情報家電、ネットワーク機器などの制御には不可欠の受託ソフト開発を手掛ける。とくに、参入の厳しい車載器に強い。金融、交通、放送などインフラ系ソフトウエア開発も手掛る。

 しかも、同社の強みは約700名のIT技術者を擁し、離職率が業界平均の9.4%を下回る4%と安定。ソフト開発力、アプリケーション開発力、そして通信・組込制御技術が加わった総合力が発揮されていることである。

 今期予想EPSは122.2円、配当は年40円(期末一括)の見通し。チャート的には次の上値のフシである4500円前後は十分に見込めそうである。

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■ガソリン・軽油の暫定税率廃止法成立  ガソリン暫定税率廃止法は11月28日に成立し、ガソリン税2…
  2. ■うつ・統合失調症・発達障害を脳から理解する、最前線研究を平易にまとめた一冊  翔泳社は11月25…
  3. 【新築マンションの短期売買を分析】  国土交通省は11月25日、三大都市圏および地方四市の新築マン…
2025年12月
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
293031  

ピックアップ記事

  1. ■「大きく産んで小さく育てる」IPO市場、期待裏切る後半戦  48勝2分10敗である。2025年の…
  2. ■日銀イベント通過で円高前提、紙・パ株が師走相場の主役候補  今週のコラムは、日銀の金融政策決定会…
  3. ■FOMC通過も市場は波乱、金利と為替に残る違和感  FRB(米連邦準備制度理事会)のFOMC(公…
  4. ■眠れる6900トンの金が動き出す、「都市鉱山」開発でリデュース株に追い風  今週の当コラムは、金…
  5. ■天下分け目の12月10日、FRB利下げで年末相場は天国か地獄か?  天下分け目の12月10日であ…
  6. ■AI・データセンター需要拡大に対応、測定能力は従来比最大2倍  リガク・ホールディングス<268…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る