【材料でみる株価】アスカネットはサイネージ用途での提案強化でAI事業の売上拡大図る

アスカネット

 アスカネット<2438>(東マ・100株)は、株式マーケットで関心の高い『エアリアルイメージング事業』(AI事業=空中結像技術)について、これまでは、自動車、家電、メディカル分野などの組込系での採用を目指して重点的に提案してきたが、今後はサイネージ用途へのアプローチも強化することで本格的な売上拡大に結びつけたい考えだ。

 同社の福田幸雄社長(写真)は、「AIについては、昨年10月のCETEC出展以降だけでも約60社に納入するなど引き続き高い関心をいただいているが、売上としては主にサンプル提供にとどまっている。CEATECでは主として技術者向けの展示会だが、今月には広告・ディスプレー業界向けのデジタルサイネージジャパンに出展し、サイネージ用途に一定の手ごたえをつかんだ。今年初めて、デザイナーが中心の展示会にも出展してデザイナーにAIに対する認識を高めてもらう予定だ。提案力のあるデザイナーの評価が高まることで販売ルートの拡大に結びつけたい。国内のデザイナーだけでなく海外のデザイナーにも積極的にアプローチして理解を深めてもらう」という。

 デザイナーのほか、商業店舗関係の店長責任者、設計事務所、広告代理店など、いわゆる多くの消費者・生活者とのかかわりの深い現場担当分野に提案を強化。サイネージ(電子広告・案内装置)用に50cm、1m角の大型サイズの需要拡大を図っていく。

 2017年4月期のAI事業売上はサンプルが中心だが商業用の寄与も期待され1億3000万円と前期比2.2倍の見通し。2011年3月に開始したAI事業としては初めて売上1億円台に乗せる。

 株価は年初来高値が1606円(5月11日)、同安値が905円(2月12日)、6月16日終値は1203円。

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■離職率低下と顧客満足向上を実証、省人化潮流に逆行する人材重視戦略  「丸亀製麺」主力のトリドール…
  2. ■ビーム整形と出力平準化技術を融合し大気揺らぎを克服  NTT<9432>(東証プライム)と三菱重…
  3. ■航続距離650キロを実現、日野が新型FCV大型トラック投入  日野自動車<7205>(東証プライ…
2025年11月
 12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930

ピックアップ記事

  1. ■日銀トレード再び、不動産株に眠る超割安銘柄  今週の投資コラムは、政策金利据え置きの投資セオリー…
  2. ■日銀据え置きでも冴えぬ不動産株、銀行株が主役に  株価の初期反応が何とも物足りない。10月30日…
  3. ■造船業再生へ3500億円投資要望、経済安全保障の要に  日本造船業界は、海上輸送が日本の貿易の9…
  4. ■高市政権が描く成長戦略、戦略投資テーマ株に資金集中  「連立政権トレード」は、早くも第2ラウンド…
  5. ■全市場のわずか1.4%、希少な高配当利回り銘柄が浮上  株式市場では、高配当利回りを持つ10月決…
  6. ■「高市祭り」への期待と警戒交錯、資金は安定配当株へシフト  10月終盤相場は、「高市祭り」か「高…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る