科研製薬は杏林製薬とアレルギー性疾患治療薬「デスロラタジン」のコ・プロモーションに関する基本覚書を締結

■科研製薬が皮膚科の医師・医療機関を対象としてプロモーションを行う

 科研製薬<4521>(東1)は11日、 同社とキョーリン製薬ホールディングス<4569>の子会社杏林製薬は、杏林製薬が日本で独占販売権を有するアレルギー性疾患治療薬「デスロラタジン」について、両社によるコ・プロモーション(共同販促:1ブランド1チャネル)に関する基本覚書を締結したと発表した。

「デスロラタジン」については、MSD(東京都千代田区)が現在製造販売承認申請中で、承認取得後に杏林製薬が単独で発売する。杏林製薬は、呼吸器科、耳鼻科の医師・医療機関を中心に同製品の早期浸透を図る一方、同覚書に基づき、科研製薬が、皮膚科の医師・医療機関を対象としてプロモーションを行い、杏林製薬 から一定のプロモーション・フィーを受け取る。 なお「デスロラタジン」は、杏林製薬がMSDの関連会社との契約締結(2016年5月公表)により日本での独占販売権を取得している。

 杏林製薬は、フランチャイズ・カスタマー戦略(重点領域:呼吸器科、耳鼻科、泌尿器科)を推進しており、重点領域でのプレゼンスの向上を図るとともに、科研製薬とのコ・プロモーションにより、 製品普及の最大化を期待する。

 科研製薬は、この機会を重点領域の一つである皮膚科領域でのプレゼンスを高める提携と位置づけ、「デスロラタジン」の積極的なプロモーションを展開していく。

 また、デスロラタジンについては、日本国内では新規有効成分の第二世代ヒスタミンH1受容体拮抗薬として「アレルギー性鼻炎、蕁麻疹、皮膚疾患(湿疹・皮膚炎、皮膚そう痒症)に伴うそう痒」の適応症で2015年10月に製造販売承認申請をしており、海外では米国や欧州など世界120カ国以上で承認されている。

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■9割超が対策を実施も、「WBGT」の認知は依然として低調  帝国データバンクの調査により、「熱中…
  2. ■「変身と成長」掲げ1300億円の積極投資、収益構造の転換図る  吉野家ホールディングス<9861…
  3. ■人手不足を補いながら顧客満足度の向上に貢献  シャープ<6753>(東証プライム)は5月20日、…
2025年6月
 1
2345678
9101112131415
16171819202122
23242526272829
30  

ピックアップ記事

  1. ■選挙関連の「新三羽烏」の株価動向をウオッチ  足元では野党が石破内閣への内閣不信認決議案提出を見…
  2. どう見るこの相場
    ■米、イラン核施設を電撃空爆、緊張激化へ  「2週間以内」と言っていたのが、わずか「2日」である。…
  3. ■イスラエル・イラン衝突でリスク回避売りが優勢に  イスラエルのイラン攻撃を受け、13日の日経平均…
  4. ■ホルムズ海峡封鎖なら「油の一滴は血の一滴」、日本経済は瀬戸際へ  コメ価格が高騰する「食料安全保…
  5. ■トランプリスク回避へ、大谷・藤井・大の里株が浮上  『おーいお茶』を展開する伊藤園<2593>は…
  6. ■昭和の象徴、長嶋茂雄さん死去  またまた「昭和は遠くなりにけり」である。プロ野球のスパースター選…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る