【材料でみる株価】ドウシシャは自己株式取得発表を好感して安値圏から反発

 ドウシシャ<7483>(東1)は18日、107円高の1965円まで上げて反発している。8月17日に自己株式取得を発表、業績面も堅調だ。17年3月期第1四半期は増益となり、通期も増益予想である。株価は15年12月高値から反落後の調整局面が続いたが、自己株式取得発表を好感して年初来安値圏から反発の動きを強めそうだ。

■自己株式取得を発表

 8月17日、自己株式取得を発表した。取得株式総数の上限100万株(自己株式除く発行済株式総数に対する割合2.73%)、取得価額総額の上限20億円、取得期間16年8月18日~17年3月31日としている。

■17年3月期第1四半期増益で通期も増益予想

 7月29日発表した17年3月期第1四半期連結業績は、前年同期比0.3%減収だが、利益は9.6%営業増益、2.5%経常増益、6.5%最終増益だった。インバウンド高額消費が一巡して卸売型ビジネスモデルの高額時計が低調だったが、開発型ビジネスモデルのハウスウェア関連で氷かき器カテゴリー、家電関連で扇風機カテゴリー、健康雑貨関連カテゴリーなどが好調に推移した。

 通期予想は据え置いて16年3月期比8.3%増収、8.7%営業増益、6.5%経常増益、11.2%最終増益としている。好業績が期待される。

■株価は年初来安値圏から反発期待

 株価は15年12月高値2664円から反落後の調整局面が続き、8月8日には年初来安値となる1817円まで調整した。ただし自己株式取得発表を好感して反発の動きを強めそうだ。

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■東京大学発スタートアップが開発、19自由度のヒューマノイドロボット  東京大学発スタートアップH…
  2. ■売却面積は約1.6倍に、総額1,785億円超の譲渡価額  東京商工リサーチは6月30日、2024…
  3. ■従来の検索では見つけられなかった本との出会いを創出  富士通<6702>(東証プライム)傘下の富…
2025年8月
 123
45678910
11121314151617
18192021222324
25262728293031

ピックアップ記事

  1. ■株主還元強化が市場の安心材料に  東京エレクトロン<8035>は8月1日、2025年3月期の業績…
  2. ■市場の霧が晴れ始めた、個別銘柄の好調が投資家を惹きつける  前週31日の植田和男日銀総裁の記者会…
  3. ■利上げか、現状維持か?日銀総裁の決断で明暗分かれる8月相場  日銀の金融政策を巡る不確実性が続く…
  4. ■選挙惨敗の石破首相に退陣要求、政局混迷の行方  まるで狂言の『乳切木』(ちぎりき)を観るようであ…
  5. ■九州地盤銘柄に割安感、福証単独上場企業にも注目集まる  東京エレクトロンやアドバンテストなどの半…
  6. ■参院選で与党過半数割れ、石破政権の行方不透明に  7月20日投開票の参議院議員選挙は、大手メディ…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る