【業績でみる株価】イムラ封筒は17年1月期第2四半期累計利益予想を増額、通期予想を超過達成

 イムラ封筒<3955>(東2)は8月18日、17年1月期第2四半期累計の利益予想の増額修正を発表した。通期予想を超過達成した形であり、通期も増額の可能性が高いだろう。株価は年初来安値圏から切り返しの動きを強めている。増額修正を評価して出直り展開が期待されそうだ。

■第2四半期累計の利益予想を増額、通期予想を超過達成

 8月18日、17年1月期第2四半期累計の連結業績予想修正を発表した。売上高を1億50百万円減額、営業利益を1億70百万円増額、経常利益を1億60百万円増額、純利益を1億40百万円増額した。個人消費伸び悩みによるダイレクトメール需要回復遅れで売上高を減額したが、封筒事業における販売価格の修正や不採算案件の見直し、徹底したコスト管理による原価低減などで収益が改善した。

 通期連結業績予想は今後の需要動向が不透明として据え置いたが、修正後の第2四半期累計の各利益は通期予想を超過達成している。通期も増額の可能性が高いだろう。

 なお自己株式取得(取得株式総数の上限50万株、取得価額総額の上限1億円、取得期間15年12月10日~16年12月9日)については、7月31日時点の累計で取得株式数25万3000株、取得価額6232万4000円となり、16年8月1日付株式併合(2株を1株に併合)により、取得しうる株式数は8月1日時点で残り12万3500株となっている。

■株価は増額修正を評価して出直り期待

 株価(16年8月1日付で2株を1株に株式併合)は8月1日に年初来安値となる441円まで下押したが、その後は切り返しの動きを強めている。8月18日には495円まで上伸した。調整が一巡したようだ。増額修正を評価して出直り展開が期待されそうだ。

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■環境要因は50%、漁獲圧は25%、状態空間モデルで初の定量評価  東京大学は11月1日、日本周辺…
  2. ■ドジャース、球団史上初の2年連続制覇  ロサンゼルス・ドジャースは、2025年MLBワールドシリ…
  3. 【先人の教えを格言で解説!】 (犬丸正寛=株式評論家・平成28年:2016年)没・享年72歳。生前に…
2025年12月
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
293031  

ピックアップ記事

  1. ■売り方手仕舞いで需給改善が後押し  師走相場では、リスクの大きい銘柄であっても、逆日歩のつく信用…
  2. ■師走相場は最終レースさながら、勝ち負け分ける「掉尾の一振」に熱視線  師走である。礼節一点張りの…
  3. ■金利環境改善が銀行株に追い風、逆張りの買いも有力視  今週の当コラムは、銀行株に注目することにし…
  4. ■「トリプル安」も怖くない!?逆張りのバリュー株ローテーションからは銀行株になお上値余地  「神風…
  5. ■気温急低下がシーズンストック相場発進を後押し  今週のコラムでは、バリュー株選好の別の買い切り口…
  6. ■「押し」のAI株より「引き」のバリュー株選好で厳冬関連株の先取り買いも一考余地  「押してだめな…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る