【業績でみる株価】PR TIMESは底打ち反転の期待、17年2月期第2四半期累計の増額修正を発表

 PR TIMES<3922>(東マ)は9月7日、17年2月期第2四半期累計(3~8月)連結業績予想の増額修正を発表した。利用企業数が順調に推移し、販管費が予算を下回ったようだ。株価は6月の上場来安値に接近していたが、増額修正を好感して底打ち反転の期待が高まる。

 17年2月期第2四半期累計の連結業績予想について、前回予想(4月13日公表)に対して、売上高を29百万円増額して6億44百万円、営業利益を45百万円増額して1億27百万円、経常利益を38百万円増額して1億13百万円、純利益を31百万円増額して78百万円とした。

 前年同期は四半期連結財務諸表を作成していないため前年同期との比較はできないが、期初計画との比較で見ると、売上面では主力サービスであるニュースリリース配信サイト「PR TIMES」の利用企業数が順調に増加し、利益面では売上原価が概ね予算どおりに推移して前期水準より改善したことに加えて、広告宣伝費等の抑制で販管費が予算を下回ったことも寄与した。

 通期予想は据え置いた。自然言語処理を活用した広報効果リサーチ事業の子会社PRリサーチ設立による事業投資、今後の成長に向けたシステム開発投資など、不確定要素を考慮した。なお通期予想に対する修正後の第2四半期累計の進捗率は売上高49.5%、営業利益58.0%、経常利益53.6%、純利益58.7%となる。

 また9月2日には、ニュースリリース配信サイト「PR TIMES」の月間サイトPV数が8月は666万PVとなり、2ヶ月連続で過去最高を更新したと発表している。また9月1日の単日配信本数が513本を記録して過去最高を更新した。

 株価は6月の上場来安値1110円に接近していたが、9月6日には1292円まで反発する場面があり、25日移動平均線を突破して底打ち感を強めている。さらに増額修正を好感して底打ち反転の期待が高まる。13週移動平均線を突破すれば出直りの動きが本格化しそうだ。

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