
■約300km隔てた乳牛診療に成功、八丈島でデジタル獣医療前進
スカラ<4845>(東証プライム)は3月12日、八丈島「ゆーゆー牧場」で牛の総合診療サポートツール「U-メディカルサポート」を用いたデジタル遠隔診療の実証完了を発表した。スカラコミュニケーションズ、デザミス、日本大学の堀北哲也教授、八丈島乳業が連携し、約300km離れた神奈川県藤沢市から、ジャージー牛の乳牛をリアルタイムで診療した。離島や遠隔地で深刻化する獣医師不足の解消に向けた一歩となる。
■リアルタイム診療と電子カルテ化で現場支援を高度化
実証では、牧場スタッフが牛の様子を映像で伝え、堀北教授が遠隔から診療を実施した。診療結果はその場で電子カルテ化され、従来は紙や口頭が中心だった診療情報の記録と共有をデジタル化した。これにより、物理的距離の制約を超えて獣医師の知見を現場へ届けられることに加え、離島でも質の高い診療支援と効率的な情報管理が両立できることを確認した。
■行動データと連携し予防医療型モデルへ発展
今後は、牛用個体管理システム「U-motion」による24時間の行動モニタリングデータを組み合わせ、異常の早期発見から遠隔診断、処置指示までをつなぐ「オンデマンド型診療支援体制」の構築を目指す。AIによる常時見守り、自動通知、即時対応を通じて、離島でも持続可能な獣医療スタンダードを広げ、八丈島ジャージー牛乳を支える酪農基盤の強化につなげるとしている。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)























