【銘柄フラッシュ】ALBERTなど急伸し新規上場のバリューデザインは好発進

銘柄

 26日は、三井住友フィナンシャルグループ<8316>(東1)が1.4%安などと大手銀行株が軒並み軟調になり2日続落。日銀が9月21日に発表した総合的な金融政策では短期金利のマイナス金利は据え置いたため副作用の懸念は拡大しなかったものの、長期金利の指標となっている満期まで10年程度の国債の利回りについては現在のマイナス水準からプラスマイナスゼロ%前後まで引き上げるとしたため、長期金利に限っては「金利の高め誘導」(価格は値下がり誘導)になってしまうとされ、手控える動きがあった。

 東証1部の値上がり率1位は、さが美<8201>(東1)となり、資本参加に意欲を示す投資ファンド・アスパラントグループの買収価格1株56円に対し別の投資ファンド・ニューホライズンキャピタルが同70円での買収を提案したもようと伝えられ、思惑が広がりストップ高の39.0%高。

 同じく2位はリニカル<2183>(東1)の7.2%高となり、日経平均採用の主力株が重いため材料株物色の一環としてバイオ株物色が再燃した中で、小野薬品工業<4528>(東1)の4.2%高と同じ関西銘柄とされて注目再燃との見方。3位は虹技<5603>(東1)の6.8%高となり、マンホールのふたなどの大手で「電線地中化」「無電柱化」などのインフラ整備が9月28日開会の東京都議会で採り上げられる期待などが言われて出直りを拡大。

 その小野薬品工業<4528>(東1)は今年のノーベル賞候補に挙げられている本庶佑・京都大学名誉教授の研究成果によって抗がん剤「オプジーボ」の開発につながったとされてノーベル賞関連株とされ4.2%高の3日続伸。ニチレイ<2871>(東1)は好業績への期待や円高への耐性などが見直されて5.5%高となり高値を更新。

 イトーヨーギョー<5287>(東2)も「電線地中化」「無電柱化」などのインフラ整備が9月28日開会の東京都議会で採り上げられる期待などが言われて18.1%高。ネポン<7985>(東2)は台風災害特需などに加え、ロシアに対する経済支援の話が出ると動意づく習性ありとされて12.7%高となり戻り高値。キーウェアソリューションズ<3799>(東2)は本日上場のバリューデザイン<3960>(東マ)が好発進のため同レベルの評価なら一段高とされて9.8%高。

 26日新規上場のバリューデザイン<3960>(東マ・売買単位100株)は前場、買い気配のまま初値がつかず、後場13時29分に公開価格2040円の2.1倍の4315円で初値がついた。その後4420まで上げ、大引けは3900円となった。

 アキュセラ・インク<4589>(東マ)は急騰・急落後の戻り相場が6月下旬に終わった後ペンペン草も生えない小動き相場が続いてきたが、バイオ株物色の再燃に乗るとされて22.9%高。ALBERT(アルベルト)<3906>(東マ)はAI(人工知能)応用の最新事例などに関するセミナーを9月29日に開催とされて22.8%高。大和コンピューター<3816>(JQS)は「農業のIT化」に積極的とされロシアに対する経済支援の話が材料視されて20.4%高。エージーピー<9377>(JQS)は新電力関連事業で大手商社との提携が言われてストップ高の19.5%高。日本色材工業研究所<4920>(JQS)は化粧品の研究開発でアジア地域からの引き合い旺盛との見方あり12.4%高の高値更新となった。

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■東京・愛知・兵庫で屋外広告も掲出、号外や無料バッティング企画も実施  Major League …
  2. ■新生児対象の臨床試験で抗炎症作用と菌叢改善を実証  森永乳業<2264>(東証プライム)は7月2…
  3. ■「日本栄養・食糧学会大会」で研究成果発表、科学的根拠を提示  味の素<2802>(東証プライム)…
2025年9月
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
2930  

ピックアップ記事

  1. ■東証市場、主力株急落と中小型株逆行高で投資戦略二極化  証市場は9月19日に主力株の急落と中小型…
  2. どう見るこの相場
    ■プライム市場の需給悪化を警戒し、個人投資家は新興市場へ資金を逃避  「桐一葉 落ちて天下の秋を知…
  3. ■01銘柄:往年の主力株が再評価、低PER・PBRで買い候補に  今週の当コラムでは、買い遅れカバ…
  4. ■日米同時最高値への買い遅れは「TOPIXコア30」と「01銘柄」の出遅れ株でカバー  日米同時最…
  5. ■東京株、NYダウ反落と首相辞任で先行き不透明  東京株式市場は米国雇用統計の弱含みでNYダウが反…
  6. ■株式分割銘柄:62社に拡大、投資単位引き下げで流動性向上  選り取り見取りで目移りがしそうだ。今…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る