【業績でみる株価】わらべや日洋ホールディングスは基調転換して戻り試す、17年2月期通期利益予想を増額修正

 わらべや日洋ホールディングス<2918>(東1)は6日、148円高の2296円まで上げて3日続伸している。10月5日発表した17年2月期第2四半期累計(3~8月)の連結業績は2桁営業増益だった。そして通期利益予想を増額修正した。株価は直近安値圏から切り返して基調転換の動きだ。通期利益増額修正を評価して戻りを試す展開だろう。

 17年2月期第2四半期累計(3~8月)連結業績は売上高が前年同期比1.1%増の1096億58百万円、営業利益が同26.8%増の30億27百万円、経常利益が同22.8%増の32億87百万円、純利益が同13.0%減の16億44百万円だった。

 食品製造設備関連事業における前年同期の大型案件の反動減があったが、食品関連事業における納品店舗数の増加やチルド弁当の売上伸長、15年5月稼働の岩手工場の初期赤字の縮小、物流関連事業における前期開設したセンター・営業所の寄与などで2桁営業増益だった。純利益は税金費用の増加で減益だった。

 通期予想は前回予想(4月13日公表)に対して、売上高を20億円減額して前期比2.8%増の2150億円、営業利益を4億円増額して同19.8%増の37億円、経常利益を5億50百万円増額して同18.4%増の39億50百万円、純利益を2億円増額して同26.1%増の18億円とした。上期の米飯類の伸び率が想定を下回ったため売上高を減額したが、一方で経費が想定を下回っているため各利益を増額修正した。

 株価は8月下旬~9月上旬の直近安値圏1900円近辺から切り返しの動きを強めている。6日は2296円まで上伸している。週足チャートで見ると13週移動平均線に続いて26週移動平均線を突破した。基調転換を確認した形だ。通期利益増額修正を評価して戻りを試す展開だろう。

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