【編集長の視点】インソースは続落も月次研修実施回数の好調な推移を手掛かりに業績期待を高めて下げ過ぎ反転余地

 インソース<6200>(東マ)は、32円安の756円と続落して始まっている。きょう4日に日経平均株価が、前日の米国株の続落や円高・ドル安を嫌って212円安と続急落しスタート、心理的なフシ目の1万7000円台を割ったことから、同社株にも目先の利益を確定する売り物が続いている。ただ同社は、今年7月21日に新規株式公開(IPO)され、11月11日には前2016年9月期決算の発表を予定しており、月次の研修実施回数などが好調に推移していることを手掛かりに、今2017年9月期業績が、上方修正した前期業績に次いで過去最高を連続更新するとの期待を高めて下値には直近IPO株買いも交錯している。一部で連続増配が観測されていることも、フォローの材料となりそうだ。

■前9月期業績の上ぶれ着地、今期業績の連続過去最高更新、連続増配が有力視

 同社の目下集計中の前2016年9月期業績は、今年8月19日にIPO時予想が上方修正され売り上げ29億3000万円(前期比20.9%増)、営業利益4億6000万円(同15.0%増)、経常利益4億5700万円(同14.8%増)、純利益2億8000万円(同17.6%増)と予想され最高業績を連続更新するとともに、配当も4円を5.5円(前期実績4円)に増配された。

 上方修正は、8月現在の民間企業向けの講師派遣型研修事業や公開増座数の受注件数が、IPO時の見込みを上回ったことを要因としているが、同研修事業、公開講座はその後も好調に推移し、10月6日に発表した9月度の講師派遣型研修実施回数は1028回(前年比127.5%)、公開講座受講者数は3342人(同148.0%増)と4月以降で最高となった。また、今年11月からは名古屋地区の常設セミナールームを1室から3室に増設し公開講座の開催数を拡大させる。

 このため前期業績の上ぶれ着地と今期業績の続伸期待を高めている。実際の業績動向は、11月11日の決算発表を見極める必要があるが、一部では東洋経済会社四季報最新号のように、今期業績を売り上げ32億円、営業利益6億円、経常利益6億円、純利益3億8000万円、配当についても5.5円~8円の連続増配を観測している。決算発表とともに、同社の好業績が再評価される展開につながりそうだ。

■25日線水準で値固めを続け直近IPO株買いで半値戻し、全値戻しを目指す

 株価は、520円を公開価格にIPOされ810円で初値をつけ、連続ストップ高で上場来高値1092円まで買い進まれ、下値を探るセカンダリーではいったんは前期業績の上方修正・増配を評価して859円の戻り高値をつけたものの、新興市場の人気離散と配当権利落ちの影響で上場来安値652円まで調整した。同最安値からは、月次実施回数の続伸をテコに底上げ、最高値からの調整幅の3分の1戻しまでリバウンドして25日移動平均線水準での値固めを続けている。来期観測業績から計算したPERは16倍台と直近IPO株として相対的に割安であり、半値戻し、全値戻しとリバウンド幅の拡大が有力視される。(本紙編集長・浅妻昭治)

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