【株式評論家の視点】キャリアは「働き方改革」の推進で、アクティブシニアの就労機会を創出

株式評論家の視点

 キャリア<6198>(東マ)は、昨年6月27日に東京証券取引所マザーズに上場。
シニアワーク事業とシニアケア事業を運営している。設立8年で全国21拠点へ拡大と急成長し、各地に点在する介護、医療施設へきめ細やかなサービスの提供を行っている。

 シニアワーク事業では、55歳以上の働く意欲のある人を「アクティブシニア」と定義し、アクティブシニアの積極的な就労機会の開拓を行っている。これまでシニアの就業機会のなかった職場であっても、シニアの特性、企業の業務フローを理解したシニア活用コンサルタントが業務分析及び業務フローの改善提案をクライアントに行うことで、シニアでも対応可能な業務の抽出を行っている。シニアケア事業では、介護施設を中心に看護師や介護士等の有資格者の人材派遣、人材紹介及び紹介予定派遣を行っている。

 今2017年9月期業績第2四半期は、売上高が43億4100万円(前年同期比20.4%増)、営業利益が2億4700万円(同24.7%増)、経常利益が2億5000万円(同26.9%増)、純利益が1億5700万円(同26.6%増)を見込む。

 今17年9月期業績予想は、売上高が92億0700万円(前期比24.2%増)、営業利益が5億4200万円(同30.0%増)、経常利益が5億5000万円(同31.9%増)、純利益が3億4500万円(同31.2%増)と2ケタ増収増益の連続最高益更新を見込む。年間配当は期末一括15円継続を予定している。

 株価は、昨年7月4日につけた上場来の高値7140円から同8月18日に上場来の安値2410円と66%調整。同11月9日安値2999円と売り直され下値を確認し、同12月28日高値6080円と上昇。その後、モミ合っている。2025年には、団塊の世代が後期高齢者(75歳以上)となり、介護、医療等の社会保障の急増が懸念されており、介護施設への人材サービスの必要性がさらに高まる見通し。シニアによるオフィスワーク分野の拡大「働き方改革」の推進によってこぼれる残業時間を、 新サービス、「ソーシング・モーニング」が請け負うことで、アクティブシニアの就労機会の創出も見込まれており、高い成長が続くと期待される。下値支持線である25日移動平均線に接近する場面があれば、押し目買い好機になると予想する。(株式評論家・信濃川)

 

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