【業績で見る株価】メディカルネットの17年5月期第2四半期累計が計画超の大幅増益

 自由診療歯科向けポータルサイト運営のメディカルネット(日本メディカルネットコミュニケーションズが16年12月社名変更)<3645>(東マ)に注目したい。1月10日発表した17年5月期第2四半期累計の連結業績は計画超の大幅増益だった。通期利益予想にも増額余地がありそうだ。株価は調整一巡して水準を切り上げている。好業績を評価して上値を試す展開が期待される。

 17年5月期第2四半期累計(6~11月)の連結業績は、売上高が前年同期比4.6%増の7億40百万円、営業利益が同71.8%増の1億28百万円、経常利益が同72.4%増の1億30百万円、純利益が同2.2倍の88百万円だった。

 計画に対して売上高は23百万円下回ったが、営業利益は51百万円、経常利益は53百万円、純利益は39百万円、それぞれ上回る大幅増益だった。当初の人員計画よりも大幅に少ない人数で業務を行うことが可能になったことに加えて、費用対効果を重視した広告戦略による広告宣伝費の削減なども寄与した。

 通期の連結業績予想据え置いては、売上高が前期比5.5%増の15億64百万円、営業利益が同37.5%減の1億10百万円、経常利益が同37.7%減の1億10百万円、純利益が同62.4%減の70百万円としている。

 上期に計画していた先行投資の実施が下期に見込まれるとして通期予想を据え置いたが、第2四半期累計の進捗率は売上高47.3%、営業利益116.4%、経常利益118.2%、純利益125.7%で利益は通期予想を超過達成している。通期利益予想にも増額余地がありそうだ。

 株価は450円近辺でのモミ合いから上放れて水準を切り上げている。1月10日には535円まで上伸した。日足チャートで見ると25日移動平均線、週足チャートで見ると13週移動平均線がサポートラインとなりそうだ。好業績を評価して16年6月の昨年来高値680円を試す展開が期待される。

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■国際特許分類や元素リストを用いて多様な解決策を自動生成  AGC<5201>(東証プライム)は1…
  2. ■Newton・GR00T・Cosmosを軸にロボット研究を高速化  NVIDIA(NASDAQ:…
  3. ■700億パラメータ規模の自社LLMを金融仕様に強化、オンプレ環境で利用可能  リコー<7752>…
2025年11月
 12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930

ピックアップ記事

  1. ■鶏卵高騰・クマ被害・米政策転換、市場が注視する「3素材」  2025年11月、師走相場入りを前に…
  2. ■AI株からバリュー株へ資金移動、巨大テックの勢い一服  「AIの次はバリュー株」と合唱が起こって…
  3. ■日銀トレード再び、不動産株に眠る超割安銘柄  今週の投資コラムは、政策金利据え置きの投資セオリー…
  4. ■日銀据え置きでも冴えぬ不動産株、銀行株が主役に  株価の初期反応が何とも物足りない。10月30日…
  5. ■造船業再生へ3500億円投資要望、経済安全保障の要に  日本造船業界は、海上輸送が日本の貿易の9…
  6. ■高市政権が描く成長戦略、戦略投資テーマ株に資金集中  「連立政権トレード」は、早くも第2ラウンド…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る