【業績でみる株価】ダイトーケミックスは00年以来の1000円台視野、17年3月期業績・配当予想を2回目の増額修正

 感光性材料や写真材料のダイトーケミックス<4366>(東2)は、1月27日発表した17年3月期第3四半期累計の連結業績が大幅増収増益となり、通期連結業績予想および配当予想の2回目の増額修正を発表した。株価は高値更新の展開となって水準を切り上げている。00年以来の1000円台が視野に入りそうだ。

 17年3月期第3四半期累計(4~12月)の連結業績は、売上高が前年同期比26.8%増の92億73百万円、営業利益が同2.8倍の11億41百万円、経常利益が同2.4倍の10億73百万円、純利益が9億37百万円の黒字(前年同期は13億35百万円の赤字)だった。化成品事業において写真材料や記録材料が好調に推移し、売上原価率の低下も寄与して大幅増収増益だった。

 通期の連結業績予想は、売上高を2億円増額して前期比20.0%増の117億円、営業利益を5億円増額して同2.5倍の12億50百万円、経常利益を5億円増額して同2.3倍の12億円、純利益を10億円増額して16億50百万円(前期は9億70百万円の赤字)とした。

 純利益は和解による特別利益5億円計上も寄与する。配当予想は期末2円増額して年間6円(期末一括)とした。前期は無配のため6円増配となる。

 株価は9月26日の1回目の増額修正を好感する形で15年7月374円を突破し、高値更新の展開となって水準を大幅に切り上げている。1月27日には869円まで上伸する場面があった。日足チャートで見ると25日移動平均線、週足チャートで見ると13週移動平均線がサポートラインとなって上昇トレンドだ。さらに再増額修正を好感して00年以来の1000円台が視野に入りそうだ。

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