【業績でみる株価】テイカは17年3月期第3四半期累計大幅増益、通期予想は増額の可能性

 酸化チタン、機能性材料、界面活性剤など主力のテイカ<4027>(東1)は9日、61円高(8.86%高)の749円まで上げて続急伸した。東証1部の値上がり率は第6位。終値は60円高(8.72%高)の748円。2月8日発表した17年3月期第3四半期累計の連結業績は大幅増益だった。利益進捗率が高水準であり、通期利益予想は増額の可能性が高いだろう。株価は1990年以来の高値圏である。好業績を評価して上値を試す展開が期待される。

 17年3月期第3四半期累計(4~12月)の連結業績は、売上高が前年同期比2.2%増の278億01百万円となり、営業利益が同22.8%増の42億08百万円、経常利益が同21.2%増の43億88百万円、そして純利益が同22.3%増の30億16百万円だった。化粧品向け表面処理製品などの機能性材料が好調に推移した。

 通期の連結業績予想は据え置いて、売上高が16年3月期比3.8%増の380億円、営業利益が同5.7%増の50億円、経常利益が同2.6%増の50億円、純利益が同5.7%増の34億円としている。

 通期会社予想に対する第3四半期累計の進捗率は売上高が73.2%、営業利益が84.2%、経常利益が87.8%、純利益が88.7%で、利益進捗率が高水準である。通期利益予想は増額の可能性が高いだろう。

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■全従業員にAI活用徹底、業務改革を本格化  LINEヤフー<4689>(東証プライム)は7月14…
  2. ■50年以上親しまれたかぜ薬が国内市場から姿を消す?  大正製薬は7月14日、塗るかぜ薬「ヴイック…
  3. ■鈴鹿8耐で新型CBコンセプト登場  ホンダ<7267>(東証プライム)は7月11日、大型ロードス…
2025年9月
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
2930  

ピックアップ記事

  1. ■01銘柄:往年の主力株が再評価、低PER・PBRで買い候補に  今週の当コラムでは、買い遅れカバ…
  2. ■日米同時最高値への買い遅れは「TOPIXコア30」と「01銘柄」の出遅れ株でカバー  日米同時最…
  3. ■東京株、NYダウ反落と首相辞任で先行き不透明  東京株式市場は米国雇用統計の弱含みでNYダウが反…
  4. ■株式分割銘柄:62社に拡大、投資単位引き下げで流動性向上  選り取り見取りで目移りがしそうだ。今…
  5. ■金先物相場を背景に産金株が収益拡大の余地を示す  東京市場では金価格の上昇を背景に産金株が年初来…
  6. ■大統領の交渉術が金融市場を左右し投資家心理に波及  米国のトランプ大統領は、ギリシャ神話に登場す…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る