【業績でみる株価】アビストは17年9月期第1四半期2桁増収増益で進捗率高水準、通期利益に増額余地

 アビスト<6087>(東1)は、自動車向け機械・機械部品の設計開発アウトソーシングを主力としている。2月13日発表した17年9月期第1四半期の連結業績は2桁増収増益だった。利益進捗率が高水準であり、通期利益予想に増額余地がありそうだ。株価は上場来高値圏で堅調だ。好業績を評価する流れに変化はなく、目先的な過熱感が解消して上値を試す展開が期待される。

 2月13日発表した17年9月期第1四半期(10~12月)の連結業績は、売上高が前年同期比13.2%増の19億69百万円で、営業利益が同22.7%増の4億円、経常利益が同18.1%増の3億86百万円、純利益が同27.9%増の2億59百万円だった。主力の設計開発アウトソーシング事業において付加価値の高い請負業務が伸長し、技術者稼働率が高水準で推移して2桁増収増益だった。

 17年9月期通期連結業績予想は、売上高が16年9月期比13.0%増の83億45百万円、営業利益が同6.5%増の13億69百万円、経常利益が同6.8%増の13億80百万円、純利益が同8.0%増の9億31百万円としている。

 主要顧客である自動車業界などにおいて、設計技術者および設計請負業務の需要が引き続き高水準に推移する。通期会社予想に対する第1四半期の進捗率は、売上高が23.6%、営業利益が29.2%、経常利益が28.0%、純利益が27.8%で、利益進捗率が高水準である。通期利益予想に増額余地がありそうだ。

 株価は1月30日の上場来高値4110円まで上伸した。その後は上げ一服の形だが、3700円~4000円近辺で堅調に推移している。週足チャートで見るとサポートラインの13週移動平均線が接近してきた。好業績を評価する流れに変化はなく、目先的な過熱感が解消して上値を試す展開が期待される。(MM)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■9割超が対策を実施も、「WBGT」の認知は依然として低調  帝国データバンクの調査により、「熱中…
  2. ■「変身と成長」掲げ1300億円の積極投資、収益構造の転換図る  吉野家ホールディングス<9861…
  3. ■人手不足を補いながら顧客満足度の向上に貢献  シャープ<6753>(東証プライム)は5月20日、…
2025年6月
 1
2345678
9101112131415
16171819202122
23242526272829
30  

ピックアップ記事

  1. ■選挙関連の「新三羽烏」の株価動向をウオッチ  足元では野党が石破内閣への内閣不信認決議案提出を見…
  2. どう見るこの相場
    ■米、イラン核施設を電撃空爆、緊張激化へ  「2週間以内」と言っていたのが、わずか「2日」である。…
  3. ■イスラエル・イラン衝突でリスク回避売りが優勢に  イスラエルのイラン攻撃を受け、13日の日経平均…
  4. ■ホルムズ海峡封鎖なら「油の一滴は血の一滴」、日本経済は瀬戸際へ  コメ価格が高騰する「食料安全保…
  5. ■トランプリスク回避へ、大谷・藤井・大の里株が浮上  『おーいお茶』を展開する伊藤園<2593>は…
  6. ■昭和の象徴、長嶋茂雄さん死去  またまた「昭和は遠くなりにけり」である。プロ野球のスパースター選…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る